何を大切にして撮っているかが重要

蜷川:あとはさ、やっぱり長い尺で一緒に物を作っていくと、新たな友情が芽生えるじゃないですか?(笑)

向井:そうですね!!

蜷川:いままで何回も向井くんを撮らせてもらってきたけど、こうして写真を撮ったり撮られたりすることで、またなにか、新しいつながりみたいものができた。それも、すごくおもしろいことかなって思いました。

向井:わかります。こういう写真トークも楽しいですしね!

蜷川:楽しいよね! みんないろんな、それぞれのスタイルがあるし。いや、あのね、もちろん技術的なことも、写真撮るうえで必要だと思うけど、でもいまって、撮れば写るじゃない? 昔と違って。

向井:そうですよね。

蜷川:もう誰でも携帯で撮れるしさ、加工もできるしさ。だから、どういう人が、どういう思いを持って、何を大切にして撮っているのかが、すごく重要だと思っていて。どういう関係性を結んだかということと、どういう視点で世界を切り取っているか、っていうことだけが、重要だと思うんですよね。

向井:たしかに、そうですね。

蜷川:そういう意味で、今日、めちゃくちゃ学びがあったよ。

向井:いやいや……[照れて声が小さくなる]。

蜷川:すばらしかった。

向井:僕には学びでしかないですから。楽しかったです!

 撮影では、「外で写真撮ってると、すごくいろんな要素が入ってくる」「思いどおりにいかないことも、また写真の面白さ」と語る蜷川さんと、外ロケに出かけました。「蜷川さん、帽子かぶって外で撮るって、あんまりないですよね?」と楽しそうな向井さん。蜷川さんとお互いに撮影しあった「レアだよ!」な写真の数々、AERA 2025年8月25日号でご覧ください。

(編集部・伏見美雪)

AERA 2025年8月25日号より一部抜粋

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