
「コンビニ百里の道をゆく」は、ローソン社長、竹増貞信さんの連載です。経営者のあり方やコンビニの今後について模索する日々をつづります。
* * *
開幕前は諸課題も指摘されていた「大阪・関西万博」。来場者数は順調なようですね。ローソンも「ローソン大阪・関西万博店」とカフェ店舗「ローソンカフェ大阪・関西万博店」を出店しています。
私も先日、会場に行ってきました。ゲートの前に立っただけでもう、未知に対する興味がわきあがってくる感じ。そして大屋根リングに上ってみると、大屋根リングから海に向かって世界がどーんと広がって見えるような、そんな感覚を覚えました。
その後、日本館に展示されている「火星の石」や、94カ国・地域が共同で出展している「コモンズ館」にも行きました。「まだまだ知らない国があるんだな」とか、「この国にはこんな伝統細工があるんだ」などいろんな発見があり、周りにいるたくさんの子どもたちと共に、私も童心に返ったような気がしました。
まだ体験していないものを体験する楽しさ。万博ならではです。私もあと3回くらいは行って、まだ見ることができていない展示を見て回りたいと思っています。

そして、50年前に大阪で生まれた私たちローソンが、会場のイーストゲートを入ってすぐのところに出店していること。それもまた、誇らしさとうれしさがない交ぜになったような気持ちでした。
二つの店舗への来店客数は6月ですでに40万人を突破しています。1日に2千個以上も販売している「からあげクン」をはじめ、おにぎりも飛ぶように売れ、ローソンブルーを模したソフトクリームを世界各国の方々が食べている様子を見ているだけで、「ああ、万博だなあ」という気分になります。
万博から感じる、世界の未来。そしてその万博の中にあるローソンを見て、この先世界各国に羽ばたいていくローソンの未来も想像できる気がして、その意味でもとてもワクワク、ドキドキしています。
※AERA 2025年7月7日号
こちらの記事もおすすめ 「6月3日は「ローソンの日」 50周年企画「マチのハッピー大作戦」を展開中」ローソン社長・竹増貞信