
インタビュアーから予告編に「ラブシーンがけっこうありましたよね」と振られると、「え? いまので多いと思いました? じつはまだまだたくさんある」とマーチが笑う。ユドも「さっきはほんの一瞬だったよね。トレーラーは少ないほうだよね」と同意した。沸いたメディア陣に向かって「でも」と遮った向井は、「体のラブシーンもそうやけど、心のラブシーンも重要なポイントかなと」と告げて、マーチら共演者も含めてさらに湧かせた。
「全員が心と愛情を込めてこの作品に挑んだので、いい感情でいっぱいです。演技をしながら、役と一緒に成長していく自分を感じたし、自分の人生にいいエネルギーを与えてもらいました。このドラマが成功するよう、観てる方もぜひいいエネルギー、いい愛をこのドラマから感じでください」
最後にそうまとめたマーチに、向井も親指を立てて賛同の意を送った。
タイでの放送について、フルークが「7月14日21時30分から、ファーストエピソードがWork Point23で放送されるのでぜひ観てください」と告知すると、向井が「日本人も観られます。Leminoでね!」と言い添える。日本では、ディレクターズ・カット版が、タイでの放送時間に合わせて日本時間の23時30分から映像配信サービス「Lemino」で独占配信される。さらに、タイですべての放送が終了した暁には、タイ放送版も配信されることが決定しているというから楽しみだ。
同イベント中、「僕はじつは撮影中に何回も泣いたことがあって、みんなには見せてないんだけど、マーチくんにだけは見られたことがあって」「タイ語がやっぱり精一杯でつまったことがあって」と明かした向井。
6月23日に発売される「AERA」6月30日号では、このドラマの撮影に1日密着。さらに、向井とマーチの6000字超のロングインタビューも掲載。その様子とインタビューの内容からは、向井がどれだけの思いと覚悟でこのドラマ撮影に臨んだのかが伝わってくる。
このドラマ出演で向井は、「タイの作品」に出るという「一個の夢」を叶えた。
8月にはSnow Manとして、音楽フェスティバル「SUMMER SONKCバンコク」への出演も発表された。初のフェス参加がタイに決まった裏には、向井の頑張りと活躍があることだろう。インタビューで「歌で、タイの人を感動させられるようになったらいいな」と語っている、向井の新たな夢がまたひとつ、叶うことになりそうだ。
(AERA編集部・伏見美雪)
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