今回のブームだが、ユザワヤ広報部の飯高真理子さんは「去年の秋冬ぐらいから一気に来たという感じです」と語る(撮影/写真映像部・山本二葉)
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 先週に多く読まれた記事の「見逃し配信」です。ぜひ御覧ください(この記事は「AERA DIGITAL」で2025年4月19日に配信した内容の再配信です。肩書や情報などは当時のまま)。

【写真】ユーチューブチャンネル登録者数12万人!もちだあかりさんが作る猫耳ニット帽はコチラ

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 動画を見ながら、かぎ針編みでかわいい小物を編む──。いま、若い世代に編み物が人気だという。ブームの発端はK-POPアイドルだ。AERA 2025年4月21日号より。

 いま、若い世代に編み物がブームだ。手編みといえばマフラー、セーターというイメージかもしれないが、いま流行っている編み物は一味違う。

 ブームの発端は、K-POPアイドルだ。「TWICE」のモモさんが昨年1月、耳ニット帽を被った写真をインスタグラムに投稿。実はこの猫耳ニット帽は「LE SSERAFIM」の宮脇咲良さんの手編みだった。その後、宮脇さんが手編みのビスチェを衣装として着用、「自分も作ってみたい」と編み物を始めるファンが増えた。

 猫耳ニット帽などの編み方をユーチューブにアップしているもちだあかりさんもその一人。母からもらった道具を使って編み物を始めたが、趣味が増え編み物からは卒業。大人になって編み物を再開していた2023年冬、NewJeansが2000年代風のポップなY2Kファッションにボーダーの猫耳ニット帽を合わせているのを発見。かわいさに衝撃を受けた。

「いい意味で編み物っぽくないんです。今流行しているのは、ポーチやイヤーマフなど実用的な小物で、シンプルなデザインです。パステルカラーなど鮮やかな毛糸、風合いのあるもこもこした毛糸を使った作品も増えています。今まで編み物のイメージが強かったマフラーやセーターは棒針編みが向いていますが、いま流行っているのは、かぎ針編みです」

 棒針編みは基本的には平面にまっすぐ編むが、かぎ針編みは立体的に編める。

「かぎ針編みは極端に言えば、どんな形も編めて、自由度が高いです。オリジナリティーを出したい今の流行にマッチしています」

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