「すべての人にごきげんな勉強法を」をコンセプトに活動する、東大卒の勉強法デザイナー・みおりんさん。YouTube「みおりんカフェ」のチャンネル登録者数は16万人を越え、学習方法に関する著書は10冊以上にも上ります。1年の宅浪を経て東大に合格した経験に基づく学習法やノート術の中には、小学生が試せるものもたくさん。そもそもどのように子どもに合った勉強を見つけるのか、楽しみながら学習習慣を身に付ける方法、保護者へのアドバイスを聞きました。※前編<東大法学部卒・勉強法デザイナーみおりんが、子ども時代にやっていた勉強法とは「身に付けた習慣は今も役立っています」>から続く
【図版】みおりんさんが提案する自分の勉強スタイルを見つけるためのチェックポイントはこちら(ほか、全4枚)子どもに合った勉強法の見つけ方
――子どもにどのような勉強法が適しているのかを知る方法はありますか?
お子さんに合った勉強法を知るためには、まず、お子さんの性格や好みを知る必要があります。ここで試してほしいのが、英語の5W1H(When・Where・What・Who・Why・How)に沿って勉強法を考える手法です。6つの軸、すべてを網羅する必要はありませんが、勉強がはかどるのは朝なのか夜なのか(When)、静かな場所がいいのか、ちょっとガヤガヤした場所がいいのか(Where)、というように、いくつかの軸に分けて考えることで、お子さんに合った勉強法が見えやすくなると思います。

低学年の目標は 毎日の学習習慣
――小学校は、その先何年も続く学びのスタート地点でもあります。低学年のうちから始めた方がいい勉強法やノート術はありますか?
低学年であれば、最初の目標は学習習慣を身に付けることですね。と言っても特別なことをする必要はなくて、まずは毎日の宿題を必ずやることと、提出物の期日を守ることを目標にすれば十分だと思います。宿題をこなしていけば、毎日何かしらの勉強をすることになりますし、授業の内容も理解しやすくなります。ノートはまだオリジナリティーのあるものを作る必要はないので、先生が書いた板書をしっかり書き写す練習をしてください。
タイマー学習で集中力&やる気アップ
――中学年、高学年では、どのようなことをすればいいでしょうか?
タイマーを使った学習法は、このころから習慣にするといいと思います。時間を計りながら問題を解いたり、残り時間をカウントダウンしたり、時間を意識しながら勉強をすることは、集中力アップに効果があるだけでなく、テストの時間配分を考える練習にもなります。
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