昨年11月に舞台『水戸黄門』に助さん役として出演(ブログから)

――旅番組にも出演されていますが、思い出深い出来事はありますか。

 「世界ウルルン滞在記」(TBS系紀行番組)でモンゴルやアジアの奥地、アフリカなどいろいろな場所に行ってきましたが、中京テレビの特番で行かせていただいたベネズエラのジャングルでのヤノマミ族との出会いは、僕が会いたかった思いを叶えられたので強く印象に残っています。褌(ふんどし)一つを身に着けて、弓矢で獲物を取って生活している。物を買うことがないから、遊びも自分たちで道具を作って楽しむ。面白い出来事があったらみんなで笑って、つらい出来事は共有することで悲しみを分散させる。シンプルなんですけど、人生観が揺さぶられました。「この人たち、幸せだな」って。彼らと一緒にいるだけで縛られるものがなくなり、自由になる感覚がありました。日本にいると周りの目があるから規律が保たれているんですけど、帰国してしばらくすると体が重くなるんですよね。どちらの環境が本当に自由なのか、幸せなのか。比べるものではないですが、いろいろ考えさせられました。

僕は昔から自信がない

――確かに日本の生活が便利に感じますが、それも勝手な思い込みかもしれません。SNSの普及でいつでも誰とでもつながれますが、いじめや精神的に疲弊している人が多いように感じます。

 SNSで救われた方もいると思います。私もSNSをやっているので全否定はしませんが、幸せにならないなら手放したほうがいいと思います。例えば、加工した写真や普段食べないものを発信して何が楽しいのかなって。友達がやっているからやめられないかもしれないですけど、傷つくならやる必要はまったくない。承認欲求を得て自信を得たいのかもしれないですけど、自信がなくていいんですよ。僕は昔から自信がないし、友達もいないですから。

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