「詰め込み」「偏差値」というイメージが強い中学受験。「受験のための勉強は子どもの将来に役に立つの?」「難易度より、子どもを伸ばしてくれる学校を選びたい」といった悩みを抱えている親御さんも増えています。思い切って「偏差値」というものさしから一度離れて、中学受験を考えてみては――。こう提案するのは、探究学習の第一人者である矢萩邦彦さんと、「きょうこ先生」としておなじみのプロ家庭教師・安浪京子さん。今回は「あと1問、あと1点に対する欲がなく、意識の甘さを改善させたい」と悩む、小5の娘を持つお母さんからのご相談です。
【マンガ】「全落ち」した子はかわいそう? 大人の“勝手な思い込み”に気づかされた、子ども同士の会話とは(全35ページ)あと1点の差を痛感するのは6年の1月ごろ
安浪:こう言ってしまうと、身も蓋もないですが、やっぱり試験の類って性格が大きく関わると思います。やっぱり負けず嫌いな子は圧倒的に有利ですし、無頓着の子は点数や結果が悪いとショックは受けるものの、行動の変化まではなかなかいかないです。
矢萩:僕も性格だと思いますね。でも楽天的でポジティブな性格って素晴らしいですよ。まずはその良さに目を向けてほしい。
安浪:そうですね。そして「あと1問」「あと1点」の差を痛感するのは、6年の1月ごろです。本番の入試が始まって、得点開示がされる学校ならば1点の差で合否が分かれることをリアルに知りますから。これは実際に自分で経験をしないとわからないです。
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