
プロデューサーを務めたガールズグループオーディション「No No Girls」が話題に。幾多の“No”を乗り越えてきたちゃんみなさんの生き様に迫った。AERA 2025年3月10日号より。
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SKY-HIがCEOを務めるBMSGとタッグを組み、ガールズグループオーディション「No No Girls」のプロデューサーを務めた。「身長・体重・年齢」条件なしという異例のオーディションに集まったのは、これまでさまざまな“No”を突きつけられてきた女性たちだ。最終審査のYouTubeの同時接続数は56万人超。驚異的な数字を記録した。
「反響を大きくすることはBMSGの方々やSKY-HIに任せ、私は目の前の女の子たちに全力を注ぐことにフォーカスし続けていました。結果、社会現象のように盛り上がって驚きましたし、ありがたかったです」
約1年にわたるオーディション中、出産を経験したこともあり、「肉体的にも精神的にも大変だった」という。
「誰もいないところで泣いたことは何度もありましたが、少しの後悔もなく100%やり遂げられた自信があります。自分も含めて頑張っている人は報われるべき。目の前に頑張っている人がたくさんいる環境だったからこそ頑張れました」
オーディションを通して自身が肯定されていく感覚があった。
「私がデビューした当初は手を引っ張ってくれる人があまりいなくてガヤが多かった。『このプロデューサーの飲み会には参加した方がいいよ』と言われて嫌悪感を覚えたこともあります。『頑張ったら正当に評価されるべきだ』と思うと同時に『なんで私は認められないんだろう』という想いがありました。私がデビュー当初に欲しかった言葉や視点を彼女たちに与えることで、昔の自分が救われていく感覚がありました」
5月からは1年ぶりのツアーが始まる。
「No No Girlsを通してアーティストとしても大きな階段を上れた実感があります。次のツアーではその途中段階をしっかりと見せたいです」
(ライター・小松香里)

※AERA 2025年3月10日号