俳優として、Snow Manのメンバーとして、充実の時を過ごしている目黒蓮さん。柔らかい空気感を纏いながら、自身が出演した映画について語った。AERA 2025年2月3日号より。
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――ドラマ「トリリオンゲーム」から1年半、世界を覆すハッタリ男のハル(目黒蓮)と、気弱だが心優しい凄腕エンジニアのガク(佐野勇斗)の最強コンビが帰ってきた。ゼロから資産1兆ドルを目指して「トリリオンゲーム社」を起業、常人には予測不能な手法で日本一のIT企業にまで上り詰めた二人だったが、今度は日本初のカジノリゾート開発を舞台に、1兆ドルを稼ぐマネーゲームを仕掛けていく。
「劇場版『トリリオンゲーム』」の撮影までは、約半年ほどのブランクがあった。
目黒蓮(以下、目黒):ドラマが終わってしばらく経ってから映画版を撮るという経験は初めてでした。でも、インした瞬間にもうパッとハルに入っていける感覚があって……もちろん、事前にドラマを見返したり、原作を読み返したりといった準備はちゃんとしていったんですが、でももっと感覚的なところで戻れた気がしたんです。あるんだな、そういうことって……と思いました(笑)。でも佐野くんもパッとガクになっているし、福本(莉子)さんも今田(美桜)さんも吉川(晃司)さんも皆さんそんな印象でしたね。
ただ、ドラマで培ったハルを降臨させるだけではダメで、映画ならではのスケールアップした部分もちゃんとハルらしく見せなくてはいけない。原作漫画には描かれてない部分を、ハルならここはこういうふうに動くんじゃないかとか……それは自分にしかわからない細かい演技的な部分も含めてですが、監督と話し合いながら作っていけたのは楽しい挑戦でした。
今回、より理解できたのはハルの犠牲心みたいなもの。ハルとガクの絆の強さや信頼感がより深く描かれていて、改めてハルって素敵だな、良いなって。本当に自分の近くにいてほしい。最強だと思います、あんな人がいたら。