毎日一生懸命生きているのに、なぜだかうまくいかないことが多い……そんな日常をギャグ漫画にして、インスタグラムに投稿しているイラストレーター・漫画家のとまぱんさん。中でも注目を集めているのが、現在小学校1年生の女の子「とまちゃん」の子育てエピソードです。幼少期の外出先での「かんしゃく」や発達への不安、義両親との関係など、深刻になりそうな出来事もユーモアを交えて描き、多くの読者の共感を集めています。そんなとまぱんさんに、子育ての「大変」を「面白い」に変えるコツや、漫画に込めた思いを聞きました。

MENU 娘の発達の指摘にショックを受けた 「かんしゃく」に悩んだ3歳までの子育て いったん第三者目線になると笑える 叱るのではなく「伝えたい」 家族の健康はフォロワーさんのおかげです(笑)

娘の発達の指摘にショックを受けた

――インスタグラムに育児漫画を投稿するようになったきっかけは何だったのでしょうか?

 私自身、出産前からインスタの育児漫画を読んでいたので、産後時間ができたときに、自分でも描いてみようかな、と思ったんです。漫画を描くのは昔から好きで、会社員時代も同僚や先輩を登場人物にしたギャグ漫画をよく描いていました。それを本人にも見せていましたから、今にして思えばとんだ後輩です(笑)。

――過去には「発達グレーゾーン」「発達ゆっくりさん」などのハッシュタグをつけた漫画も投稿しています。娘の「とまちゃん」の発達が気になったのはいつからだったのでしょうか?

 2歳のときに通っていたプレ幼稚園の面談で、先生から初めて指摘されました。当時はめちゃくちゃショックでしたね。言葉の発達が遅れていることは気付いていましたし、プレ幼稚園でもじっとしていられず奇声をあげたり、他の子は当たり前にできることが娘にはできなかったりすることはよくありましたが、やっぱりそうなんだ、と。幼稚園入園後は、療育にも通いました。

「かんしゃく」に悩んだ3歳までの子育て

――漫画では、とまちゃんの「かんしゃく」についても描いていますね。

 3歳まではかんしゃくを起こすことが多く、本当に大変でした。赤ちゃんのころも、ほかの子はベビーカーの中やママの膝の上でスンッとおとなしく座っているのに、娘は抱っこして歩き回らないといつまでも泣きやまなくて……。うちだけ全然違うな、何でだろうってよく思いましたね。 

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木下昌子
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