楽天証券経済研究所 チーフ・ストラテジストの窪田真之さん(撮影・佐藤創紀/朝日新聞出版写真映像部)
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「AERA dot.」に最近掲載された記事のなかで、特に読まれたものを「見逃し配信」としてお届けします(この記事は11月17日に「AERA dot.」に掲載されたものの再配信です。年齢や肩書などは当時のもの)。

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 大手証券会社10社(対面5社、ネット証券5社)のNISA口座で買われた金融商品を調査したところ、2024年1〜3月の3カ月では全体の47%が国内株式、3%が外国株式、50%が投資信託だった(日本証券業協会「NISA口座の開設・利用状況〈証券会社10社〉」)。

 新NISAの成長投資枠は年240万円まで、つみたて投資枠は年120万円まで。前者のほうが枠も大きいため当初3カ月調査の数字だけではすべてを語れないが、新NISAで日本株も人気であることはわかる。

高配当株は嫌われ者投資

 楽天証券経済研究所チーフ・ストラテジストの窪田真之さんは語る。

「日本の個人投資家は『高配当株』と『逆張り投資』(株価が下がったところを買う)が大好きです。配当利回りは株価が下がるほど高くなるため、高配当株を狙うほど逆張り投資になりやすい」

 窪田さんは「高配当株投資は、ある意味、嫌われ者投資」と表現した。なんだかユニーク。

「2024年は、みんなに好かれて株価が上がった銘柄も多いのに、嫌われてあまり上がらない銘柄=高配当の銘柄を探すのですから。

『配当をもらいつつ長期保有で株価も上がって、優良な高配当株はいいことばかり!』という感じでメリットしかないような言い方をする人もいらっしゃいますが、本来は嫌われ者投資です」

 嫌われ者の中で、今後も性格は悪いまま(業績も悪いまま)の株をいかに排除するかが大切、と。

 今回の調査では「TOPIX(東証株価指数)500」採用銘柄のうち、予想配当利回りが2.5%以上の銘柄を抽出。そのうえで、窪田さんに長期保有できそうな30銘柄を選んでもらった。

 上から順にコメントを。1位は海運大手の日本郵船、予想配当利回りは5.14%(2024年9月3日現在/以下同)だ。

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