



アマチュアが撮影した写真を有料配信するサービス、ストックフォトが話題だ。ストックフォトで稼いでいる人はどんな人なのか? 『アサヒカメラ 6月号』で、売れっ子クリエイターとその利用企業を取材した。
■さくらさん(72歳)「使い勝手を考えながら好きなものを撮る」
ピクスタ歴:2008年から
ピクスタからの月収:1万円前後
得意なテーマ:花など
主な使用機材:[ボディー]ニコンD800[レンズ]105ミリマクロ、28~300ミリ
さくらさんはもともと写真が趣味で、コンテストに入賞したこともある。趣味と実益を両立させているアサカメ読者が目標とすべき人である。
「趣味と販売用では写真を撮るときの心構えが違ってきます。販売用は美しい写真だけではなくて、広告に利用しやすいことを考えています」
花を撮るのが好きなさくらさんが、販売用に撮ったのが、桜の花びらを拾ってきて、自宅窓際にピンク色の紙を敷き、その上に配置した写真だ。真ん中付近にスペースを空けていている。そこにコピー(宣伝文)を書くための配慮である。写真を買う人の使い勝手を考えながら、自分の好きなものを撮る。
「だからこの写真が売れたときはうれしかったですね。自分が作った世界が認められた気がしました」
毎月の収入は1万円前後。このお金を貯金して、これまで高級レンズを2本購入した。
■xiangtaoさん(42歳)「需要を読むヒントは日経新聞と会社四季報ピクスタ歴:2007年から
ピクスタからの月収:140万円前後
得意なテーマ:人物写真
主な使用機材:[ボディー]ソニーα99[レンズ]85ミリ、24~70ミリ、90ミリマクロ
xiangtao(シャンタオ)さんはピクスタのトップクリエイターのひとり。月収は誤植ではない。脱サラしてこれ一本で生活している。
「趣味の写真は一枚も撮りません。撮るのは売る写真だけ」
ジャンルは人物写真が多い。自宅も簡易スタジオとして活用している。写真撮影時のレンタルスタジオ代金とモデル代を合わせて約20万円の経費は自腹である。
「いま世の中は高齢化社会でお金が動いています。そこで発生する広告需要を先読みする。この写真は高齢者専用住宅や保険、健康食品会社に売れるでしょう。そういうヒントは日経新聞と会社四季報から得ています」
経済や世の中の動きに敏感であるのが重要だ。
ストックフォトの楽しさを尋ねると、指でお金のマークを作り、
「これでしょ。そりゃそうですよ」
と笑った。