山本:『毎朝、服に迷わない』でも書いたのですが、女性も半袖のシャツは着ないほうがいいと伝えています。シャツを着るなら長袖。もしくはノースリーブ。半袖を着たいならTシャツにしたほうがいい。

MB:とは言え、「真夏に長袖のシャツを着るなんて、無理」という人の気持ちもわかります。そういう人には同じ半袖シャツでも、袖をきゅっと細くすることをおすすめします。「この袖、ちょっと詰めてください」というと、500円くらいで詰められますから。

●真夏のマンネリ打破にはシルバーアクセ

―――クールビス期間でも、ここはハズせないという大事なプレゼンの場などがありますよね。そういうときはどのようなファッションで臨めばいいでしょうか。

MB:そういう場合は、クールビズにとらわれすぎず、ネクタイをしていいと思うんです。ただ、いつものネクタイではなく、ニットタイにするといいですね。白シャツに黒のスラックスにニットタイを合わせれば、そこまでカジュアルに見えず、いいと思います。

山本:女性の場合は、勝負日は寒色系がいいと思います。たとえばロイヤルブルーのシャツにシルバーのアクセサリーを合わせるだけで、「この人、デキそうだな」と感じてもらえるので。

MB:色彩学的にも寒色系は説得力があがるというので、それを利用するのはいいと思います。
女性はクールビズでも選択肢がたくさんあるからいいですよね。

山本:でも、夏のオフィスは冷房が強いから、外との気温差が激しくてみなさんコーディネートに悩んでいると感じます。

MB:真夏の女性のオフィスコーデって、どんなことに気をつければいいんですか?

山本:真夏は、トップス1枚、ボトムス1枚の、いわゆる「ワンツーコーデ」になりやすいですよね。そうすると、どうしても変化がつけられないので、私は必ずアクセサリーをつけましょうと伝えています。

MB:服の組み合わせでバリエーションを出せない分、アクセでポイントをつけるんですね。

山本:そうです。アクセサリーって、服に比べたら面積はずいぶん少ないですけれども、いいアクセントになるんですよね。

 アクセがシルバーか、ゴールドかでも、全然印象が違います。夏だったら、クールに見えるシルバーを使うのがオススメ。たとえばベルトのバックルがシルバーだったら、ちらっと見えるだけでも涼しげです。

MB:夏のトップスの選び方にコツはありますか?

山本:よく、フリルが入っているシャツを着ている人がいますが、あれはジャケットからチラっと見えること前提で作られているんですよね。だから、ジャケットを脱いでフリル全開になると、どうしても新入社員感というか、垢抜けない感じがすると思うんです。

MB:真夏のシャツはどういうものを選べばいい?

山本:ギャザーやフリルのついていないもの。襟にデザインがなく、シンプルなもの。もし、それで堅い印象になるのであれば、形はシンプルなまま、素材を変える。とろみブラウスであれば、女性らしい印象になると思います。

●コーデの主役を毎日変えると垢抜ける

―――梅雨時期も服装に悩みますよね。梅雨時期のオフィスコーデはどのように考えるとうまくいきますか?

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