今年で24回目となるフランス映画祭が、6月24日(金)から27日(月)の期間、東京・有楽町にて開催されます。最新のフランス映画をひと足早く鑑賞できるうえ、来日する監督や出演俳優による上映後のトークイベントやサイン会も楽しみのひとつ。蒸し暑い梅雨のお天気を「フランス映画の今」を身近に堪能できる華やかな祭典で、吹き飛ばしましょう。

カトリーヌ・ドヌーヴ主演『太陽のめざめ』 出典 フランス映画祭2016
カトリーヌ・ドヌーヴ主演『太陽のめざめ』 出典 フランス映画祭2016
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カトリーヌ・ドヌーヴ主演最新作など、話題の映画がラインナップ

12本の新作とクラシック1作のラインナップとなる今回、団長として来日するのはカンヌ国際映画祭で2度にわたり女優賞に輝くイザベル・ユペール。ジェラール・ドパルデューとの35年ぶり! となる共演作『愛と死の谷』、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、マイケル・ピットら個性的な俳優たちが織りなす出逢いと奇跡の物語『アスファルト』の2作品に出演し、映画祭を盛り上げます。

団長のイザベル・ユペール 出典 フランス映画祭2016
団長のイザベル・ユペール 出典 フランス映画祭2016

オープニング作品は、フランスを代表する女優カトリーヌ・ドヌーヴ主演最新作『太陽のめざめ』。親の愛を知らず人生に迷う少年が心優しい判事に出会い、新たな道をみつけるまでが描かれる感動作。監督は昨年のカンヌでオープニングを飾ったエマニュエル・ベルコが務めます。また、『男と女』で知られる名匠クロード・ルルーシュ監督の最新作『アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(プレリュード)』や、今年1月に亡くなったヌーヴェルヴァーグの旗手ジャック・リヴェット監督のデビュー作『パリはわれらのもの』の追悼上映など、見のがせない作品が多数上映されます。

ジャック・リヴェット監督『パリはわれらのもの』 出典 フランス映画祭2016
ジャック・リヴェット監督『パリはわれらのもの』 出典 フランス映画祭2016

フランス語の勉強にも! 豪華ゲストよるトークは要チェック

作品上映後に開催される来日ゲストによるトークイベントは、映画祭最大の楽しみのひとつです。団長のイザベル・ユペールをはじめ、今年のカンヌでセレモニー・マスター(司会者)を務めたローラン・ラフィット、大ヒット作『最強のふたり』で一躍国民的スターになったオマール・シィが登場! 他にも総勢14名の豪華ゲスト陣が映画祭を華やかに彩ります。ゲストのフランス語をライブで聴く機会は、語学の勉強にもぴったり⁉ フランスを身近に感じる絶好の機会になりそうです。

オマール・シィ主演『ショコラ!(仮題)』 出典 フランス映画祭2016
オマール・シィ主演『ショコラ!(仮題)』 出典 フランス映画祭2016

今年の見どころは、女性監督による力強い作品

映画祭を運営するユニフランス代表のイザベル・ジョルダーノ氏は、今年の映画祭の特徴を「各作品の舞台は、国も時代もさまざま。登場人物はみな、多様なシチュエーションの中で、自分自身を見つける旅に出ているようです。また、今年は女性監督による力強い作品が数多く揃います。その女性ならではの視点やエネルギーにぜひ注目してください」と語っています。
『太陽のめざめ』を監督し『モン・ロワ』に主演する才媛エマニュエル・ベルコ、『モン・ロワ』の監督マイウェンは子役としてキャリアをスタートし『レオン』『フィフス・エレメント』など多数の映画に出演、『めぐりあう日』のウニー・ルコントは韓国で生まれ養子としてフランスへ渡った経歴を持ち、衣装デザイナーとしても活躍しています。このように多様なバックグラウンドと才能を持つ女性監督の作品は、自らの経験や人生観が色濃く反映されており観るものを惹きつける魅力を放っています。
国や時代を超えた多彩な作品がラインナップされた今年のフランス映画祭。あなたも作品のなかでさまざまな時空をめぐる「旅」を経験してみませんか。

マニュエル・ベルコ主演『モン・ロワ』 出典 フランス映画祭2016
マニュエル・ベルコ主演『モン・ロワ』 出典 フランス映画祭2016