メ―ガンさん(42)の雲隠れが続く中、へンリー王子(40)の長い単独ツアーが終わる。

【写真】2019年9月、アーチ―王子を抱いて笑顔はじけるメーガンさん。南アフリカのケープタウンで

2024年9月24日、ニューヨークであったクリントン・グローバル・イニシアティブ国際会議でスピーチするヘンリー王子(photo アフロ)
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ヘンリー王子が単独ツアーで見せた笑顔に… 

 9月下旬、ヘンリー王子はニューヨークに到着した。国連総会ハイレベル・ウィーク期間中に合わせた訪問で、ダイアナ賞の授賞式に出たり、ビル・クリントン元大統領が主催するクリントン・グローバル・イニシアティブ(CGI)のパネル展に顔を出したりと忙しく過ごし、ニューヨークには計8日間滞在した。

 精力的に活動したヘンリー王子には、滞在中に何度かスピ-チに立つ機会があった。だが、その内容に疑問の声があがった。スピーチは「メンタルヘルス」のことが多かったが、そもそも王子は何の資格をもとにメンタルヘルスを語るのか、心理学や精神衛生学などの権威でもないのに、と首をかしげる人が続出した。これは、かつて新型コロナウィルスについてメーガンさん(42)がスピ-チをした時、ウィルスの専門家でもないのに「まるでプロのようにふるまった」ことと似ているとまで指摘されてしまった。

 結局、ヘンリー王子が一番大きく取り上げられたのは、アメリカのNBCテレビの番組で司会者と幽霊迷路に挑戦したことだった。10月末のハロウィーンを前に、ニューヨークに設けられたお化け迷路を歩き、いくつもの仕掛けに震え上がり、放送禁止ワードさえ使って絶叫した。この姿には「王室の恥だ」と怒る人たちもいたが、「王子はいかにも楽しそうに怖がっていた」「王子の遊び心が健在であることを示した」「メーガンがいないと緊張が解け、たちまち素に戻る」などの声も上がった。

ロンドンではチャールズ国王に会えず

2024年9月30日、ロンドンでのウェルチャイルド賞授賞式に出席したヘンリー王子(photo AP/アフロ)

 さらに、ニューヨークのイーストサイドにあるセレブ向けタトゥーショップに1時間ほど滞在した。1992年にオープンしたショップで、料金は1時間で約6万円。ヘンリー王子は身体のどこかにタトゥーを入れたのだろうか。「母ダイアナの名前に違いない」「I LOVE MEGHAMに決まっている」など憶測が飛び交っている。

 その後、ヘンリー王子はロンドンに飛び、9月30日に慈善団体「ウェルチャイルド」の授賞式に臨んだ。難病の子どもたちを励まし、介護者をたたえる恒例イベントで、ヘンリー王子は17年ほどパトロンを続けている。大歓迎を受けたものの、故郷のロンドンにも関わらず、父のチャールズ国王(75)や兄のウィリアム皇太子(42)らと会うことはなかった。

 次に向かったのは、アフリカのレソトだ。南アフリカに囲まれた内陸の国で、ここで現地の子どもたちのための慈善団体セントバレを訪問するためだ。当初、レソトにはメーガンさんも同行するといわれていたが、単独訪問になった。メ―ガンさんと子どもたちの暮らすアメリカの自宅に戻るのは、出発から約半月も経ってからになる。

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多賀幹子

多賀幹子

お茶の水女子大学文教育学部卒業。東京都生まれ。企業広報誌の編集長を経てジャーナリストに。女性、教育、王室などをテーマに取材。執筆活動のほか、テレビ出演、講演活動などを行う。著書に『英国女王が伝授する70歳からの品格』『親たちの暴走』など

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姿を見せない不機嫌なメ―ガンさん