それぞれに名刺管理方法についての満足度をたずねたところ、アナログ派は「とても満足している」「やや満足している」があわせて29.4%。満足している人は全体の3割にも満たなかった。一方でデジタル派に同様の質問をしたところ、「とても満足している」「やや満足している」があわせて60%。満足度ではアナログ派を上回る結果となった。
では、デジタル派の営業マンはいったいどんなところに満足しているのか。アンケートで「デジタル管理の導入効果」について複数回答形式でたずねてみると、もっとも多くの人が答えたのは「名刺情報を探す時間を短縮できた」で38.9%。次いで「名刺管理の手間が省けた」(38.4%)、「外出先で名刺情報を確認できる」(33%)が挙がった。
確かに、名刺をホルダーに入れるのは手軽な管理法だが、いざ目当ての名刺を探す段になると、思わぬ時間をとられることも多い。デジタル管理の場合は検索ですぐに探し当てられる点が、大きなメリットとなっているようだ。
また「外出先で名刺情報を確認できる」ことも、外出の多い営業マンにとってはうれしいポイントだろう。外出中に急に名刺情報が必要になった場合などを考えると、いつでもどこでもスマホで情報にアクセスできることは、それだけで安心感がある。
このほか「重複データの管理ができた」(21.1%)、「案件管理がスムーズになった」(16.8%)といった管理そのものに関する回答のほか、少数ではあるが「残業が減った」(6.5%)、「新規アポイントが増えた」(4.3%)といった、意外な効果を感じた人もいた。
まだまだ普及はしていないものの、ユーザー間では確かに評価されている様子の「名刺デジタル管理」。アナログ管理の人もデジタルに移行することで、思わぬ効果が得られるかもしれない。(ライター・横田 泉)