食べ続けることに対してワクワクしたので、ひたすら1日3個食べていました。

 そのうち、友人たちから「記録を残したほうがいい」と言われて。発信できるし、自分が何を食べたのがわからなくなるので記録しておくのはいいことだと思いブログに書き始めました。

 はてなブログを選んだのは予約投稿ができたから。接待がある日や夜遅い場合もある、そんなときは予約投稿でためておけばいい。続けたら「1年間、頑張ったね」って言ってもらえる、そんな気持ちでした。

チョコレートでテレビやラジオに

後藤:軽い気持ちで始めた、1日3個のチョコレート。それが今では講演会を依頼されたりもしています。

荒木:2016年の年末ごろ、私の活動を知った出版社の編集者から「雑誌でチョコレートの特集をするので、監修をしませんか」と言われました。

 その後、「イベントしませんか?」「テレビやラジオに出演しませんか?」との連絡が「X」に入ってくるようになったので、会社に副業申請をしました。

後藤:チョコレート探究家として、身についた新しいスキルは?

荒木:喋る、話すスキルです。チョコレートの良さを伝える表現や話し方や、原稿依頼を受けることもあるので、ライター講座も受講しました。

 いろんな業界の方とお会いする機会が増えた結果、こう書いたら相手は早く回答したいと思うだろうなとか、メールのやりとりを減らすには?など、身近なツールにおいても学ぶことはたくさんあります。

 チョコレート探究家としての活動を通して、仕事の技をどんどん盗んでいます。

転職をしたことがないのが、コンプレックス

 私は1社にしか勤めていないのが、自分の中でコンプレックスなんです。転職して活躍している人、やりたいことがあって転職する人。

 私は16年ぐらい東洋経済新報社に勤めているので、そこから動き出すのは結構ハードルが高い。今、やりたいことができているので、動く必要はないなと思っています。会社の人間関係がすごく良くて恵まれているので、副業ぐらいがいいのかもしれません。

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1万時間かければ、人間の脳はマスターするようになっている