精神科医Tomyさん
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 知人との久々の再会に、少し緊張したり、会話がぎこちなったりすることはないだろうか。すぐに打ち解けられることもよくあるが、「昔みたいにうまく話せるだろうか……」と不安になる人もいるかもしれない。

 この悩みについて、「再会に期待しすぎているのが原因であることが多い」と指摘するのは、精神科医Tomy氏。新刊『「内向的な人」の幸福戦略』の中で、心がけたいことについて触れている。本書から一部抜粋して解説する。

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Q:友人と久しぶりに会うとき、なぜか緊張して会話がぎこちなくなります。会って後悔することも…… 。

精神科医Tomy: 久しぶりに会う友人と会話がはずまず、結局苦手になってしまう……。それは、再会に期待しすぎているのが原因であることが多いのです。つまり、「以前仲が良かったから、久しぶりの再会も楽しめるはずだ」という期待です。

 それが期待のままであればまだいいのですが、「楽しくなければならない」と義務や負担に変換してしまったり、「楽しくなかったらどうしよう」と不安に感じたりすらしてしまうのです。

 これを避けるためには、おおもとから絶つのが一番ラクな方法です。つまり、〝「久しぶりの再会」に期待〞をしない。会わない時期にもよりますが、久しぶりに会うということは、当然お互いの環境が変わって時間が立っているわけです。その間2人は隔離されていたのです。

 しかし、記憶の中では以前会った時の感覚が残っています。だから、前回会った時と大して違いはないだろうと錯覚してしまうのです。

 この記憶と現実の違いが、実際会った時の違和感を起こすのです。

 どんなに親しかった人間でも、時間が立てば変わります。自分だって変わっている。相手も自分も変わっているわけですから、当然関係性は大きく変わっていて当たり前です。

 基本的には、「お互いのことは知っている初対面の人」ぐらいの認識で会うのがいいと思います。距離感も最初はそれぐらいに設定しておけばいいと思います。久しぶりに会うのが苦手な人の中には、「距離感がわからない」という人もいると思いますが、スタートは初対面ぐらいでいいでしょう。

 では、「久しぶりに会う友人とは打ち解けられないのか」というと、そうではありません。実際に会ったときに、今までの月日がまるでなかったかのように打ち解ける場合も、よくあります。そのときは勝手に会話が弾み楽しく過ごせるものです。

 しかし、これはたまたまラッキーだったと考えてください。いつでもこうなるわけではありません。お互い他人行儀になって盛り上がらないこともあります。

 でも期待してなければ、久しぶりに会えた、お互いの顔を見れただけでも嬉しいと思えるはずです(そんな気持ちもわかないのであれば、そもそも約束をする必要はありません)。

 基本は「知っているけど初対面の人」ぐらいの気持ちで会い、実際に会って楽しければ勢いに任せる。これが一番いい方法だと思います。

まとめ:いくら親しかったとしても、久しぶりに会えば「初対面の人」。それぐらいの感覚で。

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