物質理工学院は、女子枠の定員20人の選抜を今年始めた。筆記試験はないが、共通テスト、そして総合問題という面接試験が課される。そこで求められているのは、「女性研究者としての環境調和型社会への貢献について、志望動機と関連させながら論理的かつ明快に説明する能力」だ。自分や社会の未来を語れる人材を求めているのだ。
「理系を目指す女子高校生の母集団を増やさなければなりません。医学部や看護学部の学生の女子比率は高いですが、その他の理系学部に女子学生が進むことも当たり前にしなければなりません。いま増やさなければ、20年後において研究開発を牽引する女性は少なくジェンダーバランスは偏ったままになってしまいます」
(編集部・井上有紀子)
※AERA 2024年7月8日号より抜粋