5~10銘柄は保有を
では極端な話、倒産リスクが低く配当利回りの高いJTを買い、あとは業績が安定していて高利回りの大企業銘柄を付け加えれば、新NISAの成長投資枠は安泰?
異を唱えたのは前出のSBI証券の鈴木さんだ。
「どんな銘柄でも株価は必ず上下します。たとえばJTも海外売上高比率が全体の75%超なので、為替も影響します。
ウクライナでの戦争を機に、稼ぎ頭の一つであるロシアから撤退するという懸念から株価が低迷していた時期もありました。不安要因が全くない銘柄はありません」
やはり個別株も分散投資。可能であれば5〜10銘柄は保有しておきたい。
(取材・文/大場宏明、中島晶子・AERA編集部)
編集/綾小路麗香、伊藤忍
※『AERA Money 2024春夏号』から抜粋
中島晶子
ニュース週刊誌「AERA」編集者。「AERA」とアエラ増刊「AERA Money」の編集担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などの経済関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職
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中島晶子
ニュース週刊誌「AERA」編集者。「AERA」とアエラ増刊「AERA Money」の編集担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などの経済関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職