Instagramでひとり時間の過ごし方を提案するメディア「おひとりさま。」を運営する「おひとりプロデューサー」のまろさんと、マンガ『おひとりさまホテル』のマキヒロチ先生が、大垣書店 麻布台ヒルズ店(東京都港区)で対談イベントを開いた。それぞれの新刊、『おひとりホテルガイド』(まろ/朝日新聞出版)と『おひとりさまホテル』4巻(まろ マキヒロチ/新潮社)の発売を記念したものだ。
実は、まろさんは『おひとりさまホテル』の原案者。マキ先生がまろさんのInstagramを見つけたことが、作品誕生のきっかけとなった。「もうしばらくリアルイベントはやらない」と宣言して臨んだ対談で、マキ先生は何を語り、まろさんはどう受け止めたのか。6月16日公開の記事「9000円台で泊まれて、予約不要、チェックアウト延長可な「おひとりさま」向けホテルとは」に続き、対談の後半を詳報する。
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マキ 『おひとりさまホテル』4巻の最後に登場するのは、私がすごく大好きな赤倉観光ホテル。「日本クラシックホテルの会」のホテルではないんですが、クラシックホテルっぽい。ほぼクラシックホテルと言っていいんじゃないかと思う、スキーヤーをいやしてくれるホテルです。夏の終わりくらいにひとりで行ったことがあるんですが、こんなホテルがあるのか、とびっくりしました。そして、新しい楽しみ方を見つけちゃった。夜、ホテルに向かうときに、映画「シャイニング」の音楽をかけたら、めっちゃ怖かったんですよ。それがよかったんです。
まろ 「シャイニング」、好きですよね。
マキ 私のホテルのイメージと言えば「シャイニング」なんです。ちっちゃいときから。ホテルだけ明かりがついてて、この音楽をかけながら行くと、もう。ホント怖い。
まろ やだー。なんですか、それ(笑)。
マキ これからお化けに会いにいくような心持ちになって。
まろ 無理ですね。すでに怖い。ホントにヤダ。
マキ どんなお化けに会いたい?執事みたいな?
まろ たしかにここでは、ちょっとダンディーなお化けに会いたいですね。
マキ 私のホテルのイメージを作ってくれたのが「シャイニング」です。
まろ すごい作家っぽい発想だと思ってて。先生のホテルの楽しみ方。先生らしくていいな、と。
マキ どうしても、ここをどういう人が利用したのかということが気になっちゃう。