30、40代であれば、リスクを大きく取りつつリターンを大きくすることを目的にしてもいいという。「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」のほかに「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」、米国のNASDAQ100指数に連動している「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」、米国上場企業の株式に投資し、NYSE FANG+指数に連動する「iFreeNEXT FANG+インデックス」といった株式で構成される投資信託を選び、5〜10%の想定利回りを目指したいと話す。

利益が出ているか

 また、山口さんは成長投資枠では年間240万円の枠を使い、個別株に投資しているというが、初心者は値動きに一喜一憂しないで、配当金や株主優待が受け取れる銘柄に投資をしたほうが無難だという。

新NISAでは配当金は非課税になりますので、個別株に投資するのもいいと思いますが、初心者の人にありがちなのは配当利回りの高さばかりに注目すること。利益が出ているのか、それとも無理をして配当を出しているのか。その会社の業績をしっかり判断するようにしましょう」

 その人のライフプランに合わせて、いつでも引き出せるのが新NISAのいいところ。例えば、非課税保有限度額の1800万円まで達した後に、売却して現金化するとき、100万円など一部だけを現金化すると、残りの資産は運用されるので資産寿命を延ばすことができる。取り崩すときも〝分散〟がコツだという。

入口と出口戦略をしっかり立てて、新NISAを使いこなそう。

(ライター・村田くみ)

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