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「S&P500は米国株を代表する株価指数で、世界の投資家が運用の指針(ベンチマーク)にしています。米国の主要産業を代表する500社で構成され、米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしています。採用銘柄はニューヨーク証券取引所やナスダック市場に上場している米国企業のみで、各採用企業の時価総額は145億ドル以上、さらに採用時の業績が四半期連続で黒字、四半期に一度、銘柄の入れ替えが行われるといった高いハードルを設けています」

 つまり、激しい競争の中で勝ち抜いてきた企業で構成されているといっても過言ではない。過去30年間、何度も暴落や金融危機にも見舞われたのにもかかわらず、「S&P500」の年平均リターンは約10%と言われている。S&P500に連動するインデックスファンドで長期につみたて投資をすると、インフレリスクにも対応しながら資産を増やせることもできる。なお、S&P500のインフレ調整後のリターンは約7%程度という実績も知っておくと良いでしょう。

計8資産に分散投資

「投資をする人の年代によっても投資信託の選び方を変える必要があります。50代以降はあまりハイリスクハイリターンの投資信託はお勧めできませんので、値動きの異なる8つの資産に均等に投資する投資信託『eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)』も検討してみては。この投資信託1本持っていれば、日本および世界の株式、公社債またはREIT(不動産投資信託)の計8資産に分散投資していることになります。また、新NISAのすべてに財産を投入するのではなく、現金、債券、現物資産などアセットクラスの分散は大事です」

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取り崩すときも〝分散〟がコツ