高城:夏菜子ちゃんは、いつもライブのMCで自分の気持ちをしっかり言語化できてすごいなと思っていたので、作詞したことに対して驚きはありませんでした。背伸びせずに夏菜子ちゃんらしい曲を書いてくれた。
佐々木:まだまだチャレンジできることがたくさんあると思いました。この曲を書いた時の夏菜子ちゃんが感じていること、夏菜子ちゃんがマー君に感じていること、色々な視点が盛り込まれていて、聴けば聴くほどいろいろな考察が浮かんでくる曲です。個人的には「こんな悲しい時代に僕たち何ができるだろう」という歌詞が浜崎あゆみさんっぽくて好き。
10年前に宣言したこと
百田:最初に出てきたのがそこの歌詞とメロディーでした。コロナ禍もあって「悲しい時代」という言葉が出てきてしまったのですが、ただポジティブに進むというよりは、何ができるかをしっかりと考えてみんなを幸せにしたい。一人では無理かもしれないけど、仲間がいたらできるような気がするという気持ちを込めて歌詞を書きました。
――同曲の歌詞は、10年前に女性グループとして初めて国立競技場で開催したライブのラストで百田が宣言した「笑顔を届けるという部分で天下を取りたい」という言葉にも重なる。
佐々木:「世界中僕たちで幸せにしよう」というところも、まさにそうですね。
高城:ゴールのない、果てしない闘いだと思っています。達成できるかどうかではなく、続けることに意味があるんじゃないかと今は思っていて。続けていればモノノフ(ももクロのファン)さんや、これからももクロを知ってくれる人も笑顔にできる場面が増えて、いつかそれが叶うかもしれない、という不思議な感覚があります。10年経ってそう思うのは、いろいろな人に出会っていろいろな経験をさせてもらったから。
佐々木:コロナ禍で思うように活動できなかった時期もありましたが、今はこうやってみんなで笑い合えています。みんなでいろいろなことを乗り越え続けてきたことがすごく嬉しい。まずは私たち自身が笑顔じゃないと皆さんのことも笑顔にできないと思っています。
玉井:コロナ禍を経て、お客さんが元気をもらいにももクロのライブに足を運んでくれている状況を思うと、私たちがステージに立つ意味を感じます。