【写真】流れ星☆ 「人生の最後に失敗してほしい」「適わないところはない」 金銭感覚は真逆でも2人を選ぶ理由

経済感覚などさまざまな面で対照的な流れ星のちゅうえさんとたきうえさん(撮影/写真映像部・東川哲也)
この記事の写真をすべて見る

 お笑いコンビ、流れ星☆のたきうえさんは「副業芸人」として知られる。太陽光発電からスタートさせ、現在は不動産投資も行う。一方で、相方のちゅうえいさんは「副業をやろうと思ったことは一度もない」と言い切る。2人の考えはさまざまな場面で対照的だ。

*   *   *

エネルギーの原料が「怒り」

ちゅうえい こいつはエネルギーの原料が基本怒りなんですよ。「お笑いしかやらない」「笑いで世の中変えてやる」って思っていた時は、怒りのベクトルが全部、俺に来てたんです。いま、副業という対外的なベクトルが増えたことによって、俺はすごく楽になりました。いまはたとえば、融資先とケンカしてますからね。

たきうえ ちゅうえいをあまり意識しなくなったので良いバランスかもしれない。

ちゅうえい お互いのせいにしなくなったよね。投資先のマンションの部屋が埋まらない時とか、すごくイライラしてます。そのイライラをネタに持ち込んで俺のボケを拾わないこともあります。

たきうえ 太陽光発電もやっているので、雨の時もイライラしますね(笑)。

ちゅうえい 快晴の時はすごく優しいよな(笑)。たきうえは、金銭感覚が堅実なんですよ。あんまり使わない。俺はあればあるほど使っちゃうタイプ。嫁に小遣い制にされました。

お笑いのための副業

――たきうえさんは実業家のようなマインドがあるのだろうか。副業をする理由を改めて尋ねると、2人から同じ答えが返ってきた。

ちゅうえい たきうえはお笑いを続けたいから、副業で安定した収入を得てるんだと思います。

たきうえ 収入がないと、お笑いをやるために稼がないといけない、だから好きなお笑いができないっていうジレンマもあると思うんですよね。世の中、好きなことだけでは食えないわけで、だから働かないといけない、それが仕事じゃないですか。僕は他で稼ぐので、お笑いで稼がなくていいよね、というスタンスなんです。それで、よりお笑いに集中できるようになった。

ちゅうえい うん。いまの聞けば聞くほど、応援するファンは減ってくる。

たきうえ なんでだよ。

ちゅうえい こいつが副業をやったことによって、俺らの仕事量が減ったということはないですよ。

たきうえ 増えたろう。「ダウンタウンDX」の「二足のわらじ芸人大集合SP」に、バーターで出たりとか。

次のページ
最後の最後に全部失敗してほしい