悔しさが何よりバネに
常に学びの努力を続けている川島。かつて、そのモチベーションを「過去の自分」だと答えていたことがあるが、英語学習に関しても同じだろうか。
「あ、ひとつまた更新されたんです。あの……悔しさ(笑)。言われていることが聴き取れない、はようやく脱せたんですけど、自分が言いたいことがまとまらない、が大きい。だらだらと話し続けることはできるけど、それを要約して、きゅっと短くテレビ用にまとめることが、まだ自分のなかでうまくできなくて。英語でも簡潔に話せるようになりたいって、AGTのときにめちゃくちゃ思いました」
放送された番組では短く編集されているが、AGTでは、「ステージ上での受け答えも本当は5分、10分あったし、本番前の、意気込みや前回からの変化についてのインタビューも30分ぐらいあった」のだと明かす。
「僕がグループ代表でしゃべったんですけど、僕1人の意見じゃなくて、グループとしての意見を考えて、その場でまとめて英語で伝えるっていうのが、すごく大変だったんです。僕、頑張ったけど、もっとできたはずなのに、っていう悔しさが、今回は本当に強くて。月並みだけど、それがバネになりました」
23年10月にAGTの番組収録が終わるや、日本に帰ったらすぐにレッスンを、とアメリカから先生に電話をした。
「AGTは、本当に自分にとって大きなイベントになりました。何かを背負って動いたときって、感じるものがすごく大きい。だから、例えば、これから英語を勉強される方や、受験生の方も、勉強するのは自分だから、1人で頑張っているって感じているかもしれないけど、家族だったりペットだったり友達だったりに、何かしら助けられているなってちょっとでも思えたら、もう1歩先に行けたりするのかなって。自分のことを思ってくれている人がいる、そのぶん自分は頑張れるはずだ、って、プラスに捉えてもらえたら嬉しいなと思います」
(編集部・伏見美雪)
※AERA 2024年3月4日号より抜粋