そんな中、山崎はこれまでの代表作ともいえる「キングダム」(第1作、19年)に出会う。

「発表当初は、ビジュアルに関して批判があったのも事実です。しかし作を重ねるごとにファンが増え、興行収入も更新し続けて大ヒットシリーズとなりました。もちろん、山崎さんの作品に対する思い入れもひとしおで、本人はインタビューで『信(キングダムの主人公)は人生そのもの』とまで言っています。一方、『今際の国のアリス』も、20年12月に世界同時配信されたシーズン1は、世界70カ国以上でTOP10入りする大ヒットを記録。シーズン2も90カ国以上でTOP10に入っています。山崎さんは今、一番脂がのっている時期ではないでしょうか」(前出の映画評論家)

「ジョジョ」も最初はファンが騒いだが…

 そして「キングダム」以上に、熱心な原作ファンがいると言われる「ゴールデンカムイ」に挑む山崎。同作は、屈強な肉体の元兵士や囚人、軍人などが入り乱れ、アイヌ民族の隠し財宝を巡って壮大な争いを繰り広げる歴史エンターテインメントだ。しかし、山崎が主人公である“不死身の元陸軍兵”杉元佐一を演じることが報じられると、「またか」と辟易する声や「ミスキャスト」などの拒否反応がネットを席巻した。

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「山崎賢人からジョジョになっていく過程がすごい」