中山秀征 (c)朝日新聞社
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 4日、音楽クイズバラエティー番組「昭和平成令和の名曲ベストヒット166から出題!新ドラマ俳優対抗ドレミファドン」(フジテレビ・午後7時)が放送される。「ドレミファドン」は40年以上にわたり放送されている人気番組で、今回は1月スタートのフジテレビのドラマに出演する豪華俳優陣が音楽クイズに挑戦する2時間スペシャル。司会はもちろん、“Mr.ドレミファドン”中山秀征! いまや名司会となったワケとは?(「AERA dot.」2017年8月14日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時のものです。)

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 50歳の誕生日を迎えたタレントの中山秀征が、カバーアルバム『50(フィフティ)』をリリースし、7月末に発売記念イベントを行った。アルバムで「別れても好きな人」をデュエットした所属事務所の後輩・AKB48の柏木由紀(26)が誕生日ケーキを贈り、会場を沸かせた。

『シューイチ』(日本テレビ系)や『ウチくる!?』(フジテレビ系)など、今ではベテラン司会者として当たり前の存在となっている中山だが、十数年前は批判されることが少なくなかった。90年代、当時の人気コラムニスト・ナンシー関さん(故人)から「芸がない軽薄なタレント」と揶揄され、猛烈な攻撃を受けていたこともある。当時を知るスポーツ紙の芸能担当記者はこう振り返る。

「話題になったナンシー関さんのコラムについて、本人は当時、笑っていましたね。『逆に会ってみたい』とも言い、実際に番組で電話するという企画もあった。しかし、実は昔から中山さんは面倒みがよくて、多くのスタッフやタレントさんから慕われていた印象です。今や、所属事務所のワタナベエンターテインメントで、タレント部門のトップ。後輩のよき相談役になっているそうです」

 また、民放バラエティー番組制作スタッフからはこんな声も聞かれた。

「昔の中山さんは、社会的な知識というか一般教養があんまりないところもあって、生放送で変なことを言わないか、マネージャーさんはいつもヒヤヒヤしていたそうです。ただ、現場の空気を見てコメントを入れていくので、現場を回すのは上手なタレントです。そうした姿が当時は、お調子者として見られていた側面もあるかもしれません。なかなか視聴者には伝わっていませんが、今でも多くのスタッフから好かれていますよ」

 俳優として芸能界デビュー後、アイドル系お笑いコンビとして活動しながら、ブレずに芸能人をつらぬいてきた中山。慕われるのは立場の弱い後輩やスタッフたちだけでなく、目上の先輩からもかわいがられているという。

「古い付き合いが途切れない人ですよね。昔のスタッフともいまだに飲みに行くそうです。大御所たちからもすごく好かれていますよ。過去に一緒に番組をやっていた志村けんさんや明石家さんまさんからもかわいがられてきた。30年前、中山さんがデビュー間もない頃、さんまさんに掛けられた言葉をずっと覚えていて、テレビでそれを言ったときは、さんまさんも感動してましたね。こういうところが彼の魅力なんだと思います」(前出の記者)

 一介のタレントから司会者として番組を回す存在になった中山。かつて彼を揶揄していた視聴者も、現在ではその安定したスキルに好感を抱く人が増えているそうだ。ではなぜ、彼は成功し続けられたのだろうか?

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