メーガンさん(写真/アフロ)

 このところ、メーガンさん(42)にとって残念なことばかりが続く。

【Bクラスに格下げ】エリザベス女王の行事で「ほぼ末席」に通されたヘンリー王子夫妻

 まずは、スポティファイに打ち切られた。ケビン・コスナー主演の人気映画「ボディガード」の続編でヒロイン役を狙ったが、声がかからなかった。ディオールのアンバサダー役も手を尽くしたが実らなかった。ネットフリックスのドキュメンタリー「ハリー&メーガン」は話題にはなったものの、確信していたエミー賞受賞には遠く及ばず候補作にも入らなかった――。

 不発が連続するのは、自分たちと英王室の関係が“薄く”なったためとメーガンさんは解釈する。英王室離脱から3年半以上が経つ。自分たちが英王室といかに近いか、もう一度世間に思い出してもらうべきだ。それで、ヘンリー王子(39)に、クリスマスをよい機会としてイギリスに行くように勧めた。

第一作目で莫大な資産

 メーガンさん自身は二度とイギリスの地は踏まないつもりでいる。自分はイギリスに愛着がないし、イギリスの人からも好かれていない。しかし、ヘンリー王子は国王の息子であるから、王室に顔を見せてほしい。英王室からクリスマスへの招待状が送られてこなかったが、それでもロンドンに王子が行けば、まさか追い返されることはないだろう。王室からの許可などなくても、自由に行けることを見せつける絶好のチャンスでもある。

 しかし、ここにきてメーガンさんの計画が大きく揺らいでしまった。

 というのは、メーガンさんのマウスピース(代弁者)とかチアリーダーと言われる王室担当記者オミド・スコビー氏(42)が11月28日に王室の暴露本『エンドゲーム(チェスの試合で最終盤の意味。大詰め)』を出したからだ。

 彼は2020年、共著で同様の暴露本『自由を求めて』を出版しており、それはニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに入った。王室離脱したヘンリー王子とメーガンさんを批判する本が99%を占めるなか、二人を擁護し王室の被害者と位置付ける内容が人目を引いたのだ。おかげで彼の現在の資産は、約1億4千万円から約7億円と推定される。

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多賀幹子

多賀幹子

お茶の水女子大学文教育学部卒業。東京都生まれ。企業広報誌の編集長を経てジャーナリストに。女性、教育、王室などをテーマに取材。執筆活動のほか、テレビ出演、講演活動などを行う。著書に『英国女王が伝授する70歳からの品格』『親たちの暴走』など

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