少し悩んだ由紀さんでしたが、今、家庭力アッププロジェクト®を知ったのもいいタイミングだからなのだろうと思い、参加を決意します。
「やろうと思ったときにやらないと、いつまでもやらないな、と思って。幸い、スタッフに任せられる業務も多かったので、プロジェクトに参加する45日間は片づけを最優先にすると決めました」
そこから由紀さんの生活は、ガラリと変わりました。これまでの人生の中で、片づけが中心になる生活は初めてのことです。
朝の時間帯が効率的に動けるので、起きてすぐに片づけをスタート。日中の時間帯は、ほぼ片づけに費やしました。
家の中のモノの量は、家事の量と関係しています。量が多いと、片づけや管理、掃除などの家事も増えるのです。由紀さんは、モノの量を減らすうちに、そのことを実感しました。
「今は、キッチンでフライパンを並べている棚を見るのが本当に好き。ワンアクションで取れて、ワンアクションで戻せる。開けるたびに『わー、気持ちいい!』と思って、気持ちいいから片づけたくなる、という好循環です」
洗濯物も、これまで引き出しの中がいっぱいだったので、たたんだら置きっぱなし。量を減らして引き出しに余裕が生まれたら、スムーズに片づけられるようになりました。
子どもたちは、片づける由紀さんの姿を見て「ママが家のことを真剣にやってる!」と驚いたそう。さらに、子どもたちも不要なモノをどんどん手放すようになりました。
「私が子どもたちに『これ、捨ててもいい?』ときくと、けっこうアッサリと『いいよ』と言ってくれましたね」
大量にあった家の中のモノが減り、管理しやすい適度な量に落ち着きました。
由紀さんは、プロジェクトで教わったことはなんでも素直に実行してみました。1人でやってわからないのだから、プロの言うことを素直に聞く。これが、今までたくさんの講座やセミナーを受けてきた由紀さんの持論です。
そのおかげもあって、片づけは楽しく順調に進みました。プロジェクトが終わる頃には、由紀さんは自分の手が勝手に片づけるようになったと感じるように。
「子どもの友だち家族と一緒にプールに行ったときに、テントの中を自然とパパッと片づけていたんです。家の中も、ちょっとモノが散らかっているなと思うと、すぐに片づけていますよ」