参加者の多くが、片付けが苦手だという。実は、自分もそうだった。

 ダイニングテーブルは、子どものプリントや文房具、空のペットボトル、食べかけのおやつに占拠されていた。

 4LDKの自宅には「開かずの間」もあった。子ども服のお下がり、本やコピーの山、おもちゃ……。

 ママ友が来るたびに、色んなものを放り込んで、何がどこにあるかわからなくなっていた。

「変えるなら、今しかない」

レンチンを駆使、家事の時間を半減

 講師から時間管理術のアドバイスをもらい、一念発起することにした。

 家事をできる限り合理化し、浮いた時間は昼寝をしたり、ドラマを見たり、自分のために使いたい。「自分のトリセツ」をつくることにした。

 まずは、家事にかかる全ての時間を計ってみた。約7時間だった。

 起床、子どもの登下校、入浴、就寝時間……。1日の行動をすべて、スマートフォンのアラームに設定した。

 朝目覚め、カーテンを開けるのに1分。布団を畳むのに1分。冷蔵庫を開けておにぎりを取り出し、レンジで1分30秒。その間にトイレ。そして、子どもが学校に持っていく麦茶を作り、水筒に入れて玄関に置いておく……。

 凝り性の自分の特性を利用して、動線を決めて徹底的にルーティン化した。すると、家事に費やす時間は約3時間に短縮できた。

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