オープンエアのカフェやレストランでのひとときが楽しい季節。初夏の陽気のなかでいただくシャンパンやワイン、ビールは格別の美味しさです。でも、この時期の体重増加やむくみは、せっかくのバカンス気分も台無し! 来るべき夏に向けても、ムダなお肉や脂肪をため込まない、上手なアルコールとの付き合い方をご紹介します。
この記事の写真をすべて見る飲む前に食べる! その食品とは?
お酒を飲む前に牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品を摂っておくと、胃腸の粘膜を保護しアルコールの吸収を抑えたり遅らせたりする効果があります。また、脂肪分が粘膜を保護し、アルコールの刺激で胃壁が荒れるのをやわらげてくれます。
アルコールによって失われやすい栄養素はミネラルやビタミン。お酒を飲む時の食事では、サラダや果物などの植物性の食品を多くとることを心がけて。アルコールを分解する肝臓を保護するために、タンパク質を摂ることも大切。高タンパク低カロリーの赤身の肉や魚のカルパッチョ、豆料理もおすすめです。
チョイスするお酒は、糖質量に注目!
糖質が多いお酒はカロリーも高め。糖質量が少ないお酒を選びましょう! 糖質が多いのは、梅酒、日本酒、紹興酒、ビール。できれば避けたいですが、どうしても飲みたい時は量を控えめに。やや多いのは、甘めのロゼワイン、白ワイン、スパークリングワイン。赤ワイン、辛口の白ワインやスパークリングワインは低め。糖質が低いまたはゼロなのは、ラム、ブランデー、ウイスキー、ウオッカ、焼酎などの蒸留酒です。
この季節に飲みたくなる炭酸モノなら、ハイボールや酎ハイ、モヒートやジンリッキーなど蒸留酒をつかった甘さ控えめのカクテルをチョイス。ワインは辛口のものを。アルコールを飲むと水分が失われるので、一緒に適量の水を飲んで水分補給も忘れずに。
むくみにはカリウム! 翌日はフルーツを朝食に
お酒を飲んだ翌朝のむくみ…。お酒飲み過ぎてしまうと、体内の水分量の調節がうまくいかなくなってしまうのが原因。むくみに効果があるのは、フルーツに多く含有するカリウム。なかでもアボカド、バナナ、メロン、キウイにはたっぷり含まれているので、ぜひ朝食に。フルーツに含まれる果糖には、アルコールの分解を助けるはたらきもあります。
アルコールには、血液中の善玉コレステロールを増やし、高血圧や虚血性心疾患、脳卒中などを引き起こす動脈硬化を防ぐ効果があるといわれています。イギリスの学者で国際健康社会研究所所長でもあるマーモットは、「お酒を飲み過ぎたり、まったく飲まないよりも、適度に飲むことで死亡率は低くなる」ことを発表しています。
お酒は、古来『百薬の長』と言われ、緊張をほぐしリラックスさせてくれるもの。自分に合った適量と飲み方の工夫で、満ち足りた心地よい時間を過ごしたいものですね。