いま、会長を務める愛知県経営者協会で、加盟する経営者たちに呼びかけて、日本語ができずに学校へ入れない外国人の子どもたちに、社員たちが手分けして教えてあげている。放置すれば、親も子どもも、将来へ向けて生活が困難になる。一方で日本は人口減少時代に入り、働きにきてくれる外国人が増えることが重要だ。
『源流Again』を終えるとき、この件を尋ねると「やっぱり、教育ファミリーの血かな」と笑った。父も母も教諭で、姉も教諭になった。自分は先生になるのが嫌というのではなく、小さいころから「別の道へ進もう」と決めていた。でも、いま一番力を入れているのは、教育問題そのものだ。両親の存在の大きさを、あらためて感じた。(ジャーナリスト・街風隆雄)
※AERA 2023年9月4日号

