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 現代でも語られるさまざまな都市伝説。まことしやかに語られるが、真偽のほどは定かではない。というか、ウワサの域を脱しないことがほとんどだ。そんな中、都市伝説が真実となったケースがある。みなさんも知っているであろう「ドラクエ」での話だ。

 1992年、日本を代表するロールプレイングゲーム『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』が発売された。当時、普及していたのはスーパーファミコン(SFC)で、まだまだインターネットなどは普及していなかった。300万本を超える大ヒットとなった同作だが、当時子どもたちの間では、こんなウワサが飛びかっていた。

「エスタークが仲間になるらしい……」

 このゲームでは、倒したモンスターを仲間にすることが可能だった。そして、“エスターク”は本編をクリアした後に出現する隠しボスだった。エスタークを倒すと、「●ターンでわたしを倒すとは……」と、戦闘にかかったターン数を教えてくれる、ゲームクリア後のチャレンジモードのような存在だったのだ。

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インターネットもない時代、このウワサはどうやって広まったのか