放送作家の鈴木おさむさん
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 鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、トム・クルーズの生き方について。

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 今年の夏はとんでもなく映画が熱いですね!昨年の夏も大作はそろっていたのですが、まだ街中は全員マスク状態。コロナ禍を抜けきったかのような、今までのストレスを全部爆発させて楽しんでやるぞ的空気が漂うこの夏は、映画館の客の温度感も昨年までと違う気がする。

 今年の夏は、なんといっても宮崎駿監督最新作の「君たちはどう生きるか」が異例の宣伝なしで公開されて大ヒット。僕も見ましたが、なんでしょう、見た後にその感想をあんまり言ってはいけない空気感。その空気感が個人的にはあまり好きじゃない。言ったっていいじゃん。個人の感想なんだからとは思うが。そんな僕もここで書きにくい。賛否が分かれているようですが、それだけ賛否分かれるものを作れる勇気と環境を持っている宮崎駿監督はとんでもなく凄いですね。

 この夏、7月下旬現在で僕が一番お勧めする映画は、トム・クルーズ主演の「ミッションインポッシブル/デッドレコニング PART ONE」です。トム・クルーズ演じるスパイ組織IMFに所属する主人公イーサン・ハントと彼率いるチームの活躍を描く全世界で大ヒットシリーズの最新作。今回が7作目で、なんと二部作。8作目も同時に撮影しているらしい。元々は第7作と第8作2021年・2022年に連続公開する予定だったが、コロナ禍で延期になった。

 そう考えると、トム・クルーズって持ってるなって思う。昨年公開された「トップガン マーベリック」もあのタイミングで公開されたことが大ヒットの要因の一つ。コロナ禍でうっぷんがたまりまくっているところにあの映画が登場して、ストレスを吹っ飛ばしてくれた。

トム・クルーズさん(GettyImages)

 去年の「トップガン マーベリック」の大ヒットにより、トム・クルーズ出演の映画の見方が変わった気がするんです。どんな映画でも大事なアクションシーンは、CGを使わずに自ら演じる。「トップガン マーベリック」でもYouTubeには、本当の戦闘機に乗って撮影する驚きのメイキングが公開されていますが・・・・。

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「トップガン マーベリック」の時もメイキングを事前に見せて成功