今回も公開する随分前から、YouTubeで一番大事なアクションシーンのメイキングが公開されています。それは断崖絶壁に設置された傾斜台をバイクで走り、約1200m下の渓谷へと落下。それだけでもすごいのに、そのままバイクを投げ捨て、落ちていく間に、地上から約152mのところでパラシュートを開くという、とんでもないシーン。
このシーン、『デッドレコニング PART ONE』の主要撮影初日に撮影。なぜなら「もしものことがあるから」だそうです。初日だったら、なんとかなる? いや、ならないだろ。
スタントなしで、スカイダイビングの練習をめちゃくちゃして、バイクの練習もして、いよいよ本番。スタッフがド緊張で見守る中、トム・クルーズが挑戦。
見事成功して、スタッフは安心&大テンション上がり祭り。このメイキングでは、成功するところまで全部見せています。
メイキングとしてとんでもなくおもしろい。でも、通常なら、このメイキングって公開後に見せるもの。ですが、「トップガン マーベリック」の時に大事なアクションのメイキングを事前に見せてしまうことにより、客の期待が高まって大成功したからでしょう。惜しげもなく見せてしまう。
ここまで見てしまって、映画を見る前に「大丈夫なのか?」と思ったのですが、逆に見た方が良かった。このシーンがどうやって映画に入ってくるのだろうと見ていたら、超納得で「なるほど~」と。おそらくメイキングを見ていたお客さんは一緒のところで笑っていた気がします。なんだか、今まで感じたことのない映画の見方なんですよね。
今回見終わって、僕は感じました。僕らはトム・クルーズ主演の映画を見ていると同時に、彼の人生を見ているのだと。トム・クルーズの生きざま。
だからおもしろいんだなと。
あ、ちなみに、今まで「ミッション:インポッシブル」一作も見たことないと言う方。そんなのどうでもいいです。
YouTubeで、メイキングだけ見て、トム・クルーズというアトラクションに乗るべき!
■鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)、長編小説『僕の種がない』(幻冬舎)が好評発売中。漫画原作も多数で、ラブホラー漫画「お化けと風鈴」は、毎週金曜更新で自身のインスタグラムで公開、またLINE漫画でも連載中。「インフル怨サー。 ~顔を焼かれた私が復讐を誓った日~」は各種主要電子書店で販売中。コミック「ティラノ部長」(マガジンマウス)が発売中。