「コンビニ百里の道をゆく」は、53歳のローソン社長、竹増貞信さんの連載です。経営者のあり方やコンビニの今後について模索する日々をつづります。
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もうすぐ「6月14日」。実はこの日、ローソンの「誕生日」なんです。
私たちは1975年6月14日、大阪府豊中市の桜塚という町にローソン1号店をオープンしました。今年で創業48年になります。
豊中市と言えば、私が生まれ育った池田市と隣町。69年生まれの私とは6歳違いで、すぐ近くで育ってきたことに親近感を抱きますし、ローソンが48歳になり、もうすぐ50歳を迎えることにも、深い感慨を覚えます。
私自身、50歳を迎えたときには、「これからはさらにがんばらないと」という強い区切りの意識を持った記憶があります。
ローソンにとっても「いよいよ、50歳が来るな」と感じます。
新入社員がやってくる4月1日も一つの区切りですが、なかでも「6月14日」は、私たちにとって「また新たな1年のスタートラインに立ったな」という気持ちになる日です。
50歳に向けて、あと2年。2025年の「6月14日」まで、さらなる進化へのラストスパートとしてパワーをためていく。そういう2年にしたいなと考えています。
そんな思いの中で、昨年に続き今年も6月13日から「創業祭」として、よりパワーアップした、さまざまな施策を行います。
一度に、おにぎり税込み300円以上購入で飲料無料券がもらえたり、CMに出演いただいている松山ケンイチさん、川栄李奈さん、梅沢富美男さんとのコラボ商品なども予定しています。
さまざまなものが値上がりしている今、お客様に「感謝を還元」できるような、そして加盟店さん、クルーさんとも一緒に盛り上がって楽しめる
「お得感」と「ワクワク感」の両面があるような、そんな創業祭にしたいと考えています。
竹増貞信(たけます・さだのぶ)/1969年、大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長
※AERA 2023年6月19日号