Aぇ! group(関西ジャニーズJr.)初の全国ツアー「Aッ!!!!!!と驚き全国ツアー2023」東京公演より、左から、草間リチャード敬太、末澤誠也、正門良規、福本大晴、小島健、佐野晶哉。[以下ネタバレあり]キャップを逆さにかぶったり、額にバンダナを巻いたりとストリート系の衣装に身を包み、SixTONESのテンション爆上げナンバー「RAM-PAM-PAM」を披露。切ない表情でキメる者、堂々たる不敵な笑みを浮かべる者、シンプルにはっちゃける者。顔面にもそれぞれ個性が滲む。振り付けはAぇ! group仕様に変更されており、サビで繰り返されるフレーズ「RAM-PAM-PAM」に合わせて、自分のおしりを〝パンパン〟叩いた。(撮影=小黒冴夏)
Aぇ! group(関西ジャニーズJr.)初の全国ツアー「Aッ!!!!!!と驚き全国ツアー2023」東京公演より、左から、草間リチャード敬太、末澤誠也、正門良規、福本大晴、小島健、佐野晶哉。[以下ネタバレあり]キャップを逆さにかぶったり、額にバンダナを巻いたりとストリート系の衣装に身を包み、SixTONESのテンション爆上げナンバー「RAM-PAM-PAM」を披露。切ない表情でキメる者、堂々たる不敵な笑みを浮かべる者、シンプルにはっちゃける者。顔面にもそれぞれ個性が滲む。振り付けはAぇ! group仕様に変更されており、サビで繰り返されるフレーズ「RAM-PAM-PAM」に合わせて、自分のおしりを〝パンパン〟叩いた。(撮影=小黒冴夏)
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「Aぇ! groupが東京に来たぞ! 関西から東京に来たぞー! 会いに来たんだよー!!!」

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5月14日。Aぇ! group(関西ジャニーズJr.)初の全国ツアー「Aッ!!!!!!と驚き全国ツアー2023」の東京公演で、福本大晴は張り裂けんばかりの大声で喜びを爆発させた。

いや、むしろ万感の思いだったのだろうか。昨年7月、TOKYO DOME CITY HALLで予定されていたライブ「Summer Paradise 2022」はメンバーのコロナ感染により、開催前日に中止に。東京での単独コンサートは、今回が初めてだ。デビュー前にも関わらず、1万人規模のアリーナライブを成功させたり、バラエティ番組で引っ張りだこになっていたりと、快進撃が目ざましいAぇ! group。その歩みにおける、記念すべき1ページとなるステージの幕が開いた。

関西から、全国へ。さらなる飛躍への覚悟は、セットリストからも読み取れる。昨年行われた初のアリーナ公演(「西からAぇ!風吹いてます! ~おてんと様も見てくれてますねん LIVE2022~」)では、関ジャニ∞やジャニーズWESTの曲が数多く盛り込まれ、関西色を前面に打ち出していたが、今回は嵐やSexy Zone、Hey! Say! JUMPなど先輩たちの人気曲も幅広くラインナップ。SixTONES、Snow Manの楽曲には、ジャニーズJr.としては異例の計5曲も挑み、確かなパフォーマンススキルを見せつけた。

それでもやはり、関西の魂はDNAに刻みこまれている。終始温かみあふれる関西弁で客席に語りかけ、見事な連携で流れるようなボケ&ツッコミを繰り出す。メンバーが醸し出すアットホームな空気は観客に伝播し、気づけば会場は一つに団結する。誰もがもれなく笑顔になる。Aッ!!!!!!と驚く、幸せな魔法にかけられて。

夢のようなひとときの締めくくりに、6人が一つ一つ大切に選び、ファンへと紡いだ言葉たちを全文で紹介する。

草間リチャード敬太 「みなさん、本日はご来場いただきまして誠にありがとうございます。楽しかったですかー?[会場「イェーイ!」] ありがとう、俺もめちゃめちゃ楽しかったー! こうやって、生で、みんなと会って、ライブができること、ほんまに、ほんっまに、感謝してます。みんながいるからこそ、僕たちは輝けます。だから、輝いている僕たちを見て、みんなも、常に輝いていてください。だから、ずっと一緒にいてください。老若男女、すべての方に愛されるグループを目指してますので、これからもずっと愛してください。今日からまた、よろしくお願いします。今日は本当にありがとうございました」

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大谷百合絵

大谷百合絵

1995年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。朝日新聞水戸総局で記者のキャリアをスタートした後、「週刊朝日」や「AERA dot.」編集部へ。“雑食系”記者として、身のまわりの「なぜ?」を追いかける。AERA dot.ポッドキャストのMC担当。

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男性の声に喜ぶ福本大晴、「熱量」語る佐野晶哉