子どもの運動会や友人の結婚式といったイベントでビデオカメラを使って撮影したものの、後から映像を見返すと主役のアップばかりで、全体の雰囲気が分からなかった…、なんてことはないだろうか。そんな悩みを、ウエアラブルカメラを使って解決できるサービスが登場した。
パナソニックは、同社のウエアラブルカメラをデジタルビデオカメラとWi-Fiで連携させ、両機で撮影した二つの映像を組み合わせて一つの映像として記録する新機能「ワイヤレス ワイプ撮り」を利用できるサービスを始めた。
「ワイヤレス ワイプ撮り」機能は、ウエアラブルカメラで撮影した画像を、メーンのビデオカメラにWi-Fiで送信、撮影画面の左下に子画面として表示し、同時に記録する。これによって、異なる被写体を一つの映像として残したり、同じ被写体を別々の角度から撮影したりできる。
同社は昨年はじめから、メーンとサブ、二つのレンズで撮影した映像を、テレビ番組で見かける小窓(ワイプ)のようにして記録する「ワイプ撮り」機能を搭載したビデオカメラを展開していた。
今回のサービスは、23日に発売されたデジタルビデオカメラ「HC-WX970M/W870M/W570M」(価格は7~14万円前後)に対応しており、同社のウエアラブルカメラ「HX-A500/A100」をサブカメラとして使えるようにした。
この機能を使えば、例えば、子どもの運動会のかけっこで、メーンのビデオカメラで子どものアップ、ウエアラブルカメラで全体の様子を撮影して一つの画面で記録することができる。また、メーンカメラで走る子ども、ウエアラブルカメラで声援を送る母親を撮影して残すことなども可能だ。
メーンカメラの映像だけでは何をしているか分かりにくい場面でも、ウエアラブルカメラで角度や方向を変えて撮影した子画面の映像も併せて記録すれば、後から見返して楽しめそうだ。更新ソフトは、同社のサポートサイトから無料でダウンロードできる。今までとはひと味違った映像を残したいという人はチェックしてみてはいかがだろうか。