富士通は23日、個人向けパソコン「FMVシリーズ」の新製品を発売した。新しい製品群である「LIFEBOOK GHシリーズ」をはじめ、6機種が新たに登場する。
新シリーズ「LIFEBOOK GH77/T」は、一見デスクトップパソコンに見えるが、ディスプレーとパソコン本体をワイヤレスでそれぞれ独立しているのが特徴だ。ディスプレー部分はパソコン本体から離してタブレットPCのように使うことができる。タブレットPCと違い、CPUやハードディスクなどの装置はタッチパネルに内蔵していないので、15.6インチという大きさでも約980グラムという軽さだ。ディスプレーはバッテリー駆動で、3時間充電すれば約4時間も動く。さらに、パソコン本体がディスプレーのドックとなるので、ここにディスプレーを置けば充電できる。横置きだけでなく、縦置きも可能だ。
また、人感センサーを内蔵しており、人が近づくとパソコンがスリープ状態から動きだして、自動で写真のスライドショーが始まる機能も搭載している。価格は25万8984円(税込み・送料込み)で直販サイト「富士通WEB MART」で注文できる。
13.3インチのモバイルノートパソコン「SH90/T」、「TH90/T」、「UH55/T」にも新モデルが登場する。「SH90/T」は、DVDドライブを内蔵したノートパソコン。ドライブの部分は着脱可能で、ハードディスクなどに交換することができる。価格は標準モデルで22万6584円(同)。
「TH90/T」は、ディスプレーを回転させることが可能で、タブレットPCとしても使える。重さは1.59キログラムで、価格は23万7384円(同)となっている。一方、「UH55/T」は、内蔵ドライブやタブレット機能をなくし、性能も抑えたモデルだ。その分価格も安くなっており、16万1784円(同)。
このほか、15.6インチのノートパソコン「AH42/T」と、21.5インチの液晶と一体になったデスクトップパソコン「FH52/T」は2月13日に発売される。
「AH42/T」は今回のモデルで、1TBのHDDと、10.2時間駆動するバッテリーを搭載した。価格は14万184円(同)で予約受け付け中だ。「FH52/T」は、最新のOffice製品を搭載した。価格は17万2584円(同)で予約を受け付ける。
今回の新製品の見所は、なんといっても「GH77/T」だろう。デスクトップパソコンのディスプレーが、本体と分離してタブレットにもなる製品は例がなく、富士通の技術力を示した形だ。他のメーカーが追随するかどうかが今後気になるところだ。