オジー・オズボーンの伝記映画『Biography: The Nine Lives of Ozzy』のトレイラーが公開された。
今年の【SXSW】でプレミア上映される86分のこの映画では、英バーミンガムの労働階級出身のオジーことジョン・マイケル・オズボーンの人生を、怖がりだった子ども時代からブラック・サバスを経てソロ・アーティストとして大成功するまでの道のりが、本人や家族、そしてほかのアーティストたちの証言を交えながら描かれる。
トレイラーでは冒頭からオジーの声で、「誰の中にもワイルドな男がいると思う。俺は多重人格なんだ」とモノローグが入り、カメラはバーミンガムの風景から街角にたたずむ現在のオジーを映し出すが、次のシーンで喋っているのが実は過去の彼だということが分かる。映写室で現在のオジーが、画面で話している1980年代の自分をサングラス越しに眺めているのだ。
怖がりだった自分の心象風景が独特なイラストで挿入されたり、若かりし頃の写真や映像が流れる中、オジーは子ども時代にいじめっ子から標的にされないようクラスではお調子者を演じていた過去や、そこから徐々に酒やドラッグを覚え、破天荒な言動やパフォーマンスを武器に唯一無二のエンターテイナーになった経緯を語っている。
また、プロデューサーのリック・ルービンは、「オジーの影響がなかったら、音楽がどうなっていたかなんて分からない。オジーが全てを変えたんだ」と語り、マリリン・マンソン、ポスト・マローン、ロブ・ゾンビ、そして息子のジャック・オズボーンが彼の音楽性についてコメントを寄せている。マローンは、「オジーの音楽は時代を超えている。泣かされるし、ゾクゾクするよ」と語っている。
そしてMTVの大人気リアリティ番組『オズボーンズ』でもお馴染みの、妻でマネージャーのシャロンは夫について、「彼は世界で最高のロック・バンドの一つを去って、さらなる高みに達したのよ」とコメントしている。
オジーはニュー・アルバム『Ordinary Man』が2月21日にリリースされる。この新作には友人のエルトン・ジョンをはじめ、ポスト・マローン、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーントム・モレロ、ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュとダフ・マッケイガン、そしてレッド・ホット・チリ・ペッパーズのチャド・スミスが参加していることが明らかになっている。