『1月6日はなんの日?』モダン・ジャズの原型を築いたビ・バップの巨匠、ディジー・ガレスピーの命日
『1月6日はなんの日?』モダン・ジャズの原型を築いたビ・バップの巨匠、ディジー・ガレスピーの命日
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 1月6日はモダン・ジャズの原型となるビ・バップの巨匠、ディジー・ガレスピーの命日。

 1917年10月21日、アメリカ・サウスカロライナ州チーロー生まれのガレスピーは、10代の頃からプロのトランペット奏者としてプロ活動をはじめ、ケニー・クラークやセロニアス・モンクらと出会い、ジャズのあらたな可能性を追求するようになっていった。そして、数々のジャム・セッションを経て、ビリー・エクスタインのビッグバンドに参加、アルト・サックス奏者のチャーリー・パーカーとともに即興演奏をとりいれた新時代のジャズ=ビ・バップを構築した。

 代表曲「チュニジアの夜」(1942年)は、現在までモダン・ジャズのスタンダード曲として演奏され続けており、また「マンテカ」(1947年)を筆頭にラテンのリズムをとりいれた楽曲を多数発表、アフロ・キューバン・ジャズの発展に貢献した最重要人物としても知られている。

 ガレスピーのトレードマークといえば、頬を大きくふくらませながら演奏する独特の形状をしたトランペット。ベルの部分が大きく上に向かって折れ曲がったガレスピーのトランペットは、偶然、人に踏まれて曲がってしまったものを演奏したことがはじまりだそう。晩年まで自身のビッグバンドを率いて精力的に音楽活動を続けたが、1993年の1月6日、がんのため75歳でこの世を去っている。