脊髄(せきずい)損傷で首から下が麻痺した科学捜査官、リンカーン・ライム。ジェフリー・ディーヴァー『ゴースト・スナイパー』は、人気シリーズの第10作だ。この本で安楽椅子探偵ならぬ車椅子探偵の彼が戦うのは、なんとアメリカ政府の諜報機関。 若い地方検事補がライムのもとに持ち込んだのは、諜報機関の狙撃手が無実のアメリカ市民を殺したという案件だ。反米主義を唱える男を、テロリストだとでっち上げて暗殺した…

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