
価格は税込み1万7900円。「非常に高いと思います。でも数週間や数カ月でダメになる商品が多いなか、スヌーズは数年使えます。要望があれば、寸法を変えたり名前を入れたりといったカスタマイズもできます」。素材のカッティングや張り合わせには高い技術を要し、かつて繁忙期に同業他社に相談したが、どこも作ることができなかったという。
現在、スヌーズをはじめ、爪とぎを約30種そろえている。動物病院からの依頼で、猫砂を入れる段ボール製プレートも製作中だ。使い捨てのため感染症対策になるという。スヌーズもバリエーションを増やす方針だ。「いちばん下の段を使う猫が多いから、一段のみの商品を投入します。全体のサイズを7割程度に小さくした子猫用のモデルも出したい」。自慢の品を安売りしてほしくないから、今後も自社HP「段ボール職人」での通販を続けるという。
(佐藤修史)
※週刊朝日 22年12月23日号