バックアップSDカード“SN-BA F”シリーズから追加された128GBの大容量タイプ
バックアップSDカード“SN-BA F”シリーズから追加された128GBの大容量タイプ
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バックアップSDカード“SN-BA F”シリーズ 64GB/32GB/16GBタイプ
バックアップSDカード“SN-BA F”シリーズ 64GB/32GB/16GBタイプ

 最近のノートPCに当たり前のように備えられているSDメモリーカードのスロット。デジタルカメラから抜いたSDメモリーカードを直接さして、写真データをコピーするときなどに便利だ。だが、普段このスロットって空いていることが多いのではないだろうか。

 そんなスロットを有効活用できそうな製品に、ソニーの「バックアップSDカード」というものがある。

「バックアップSDカード」は、パソコンのデータをSDメモリーカードへ自動バックアップできるという製品だ。この製品の肝は、SDメモリーカードに内蔵されているバックアップソフトの『Real-Time Backup Utility』。このソフトは、あらかじめ任意に指定しておいたフォルダの中身をチェックして、そのフォルダの中で新規に作成されたり、更新されたりしたファイルがあった場合は、SDメモリーカードへそれらのファイルのコピーを自動で保存するというもの。 Real-Time Backupの名の通り、更新されると同時にコピーされるのが特徴だ。

 仕事で使用する重要なドキュメントファイルや旅行で撮影した写真データなど、誤って消してしまわないよう常にバックアップ保存しておきたいところだが、外付けHDDにデータをバックアップするにしても、手動では面倒だし、忘れてしまいがち。定期的にバックアップさせるにしてもタイミングによっては最新のデータを保存できない可能性もある。

「バックアップSDカード」は、こんな悩みを解決すべく2013年8月に発売されたのだが、そろそろ1年が経というタイミングで、新リーズ“SN-BA F”が登場した。

 従来のシリーズ“SN-BA”は、64GBのSDXCメモリーカードと、32GB/16GBのSDHCメモリーカードといった3タイプで展開していたが、新たな“SN-BA F”シリーズではこれに128GBタイプを加えた4種(128GB/64GB/32GB/16GB)のラインナップとなっている。

 ラインアップが増えただけでなく、肝心の『Real-Time Backup Utility』もバージョンアップ(Ver 2.00)。ビジネスシーンでの用途を想定し、Outlookなどのメールデータを、任意に指定した間隔で定期的にバックアップさせる機能が追加された。

 さらに、データの消失を防ぐ「データの自動リフレッシュ」(データの読み出し・書き直し)や、メモリーカードの書き換え回の数上限を前もって知らせるなど、バックアップデータを保護するための機能も備えている。“SN-BA F”シリーズは2014年8月27日に発売される。

 始めにノートPCのスロットの話をしたが、デスクトップPCでもメモリーカードリーダーを介せば、もちろん使用できる。そして、同社では、現行の『Real-Time Backup Utility』(Ver.1.3.0)を試用版としてダウンロード提供しており、「バックアップSDカード」以外のメモリーカードでもこのソフトを30日間試せるようにしている。

 PCがある日突然動かなくなったり、調子が悪くなったりして、あー! バックアップしておけば良かった! といっても後の祭り。今度まとめてバックアップすればいいやと、ついつい放ってしまう面倒くさがり屋な人は、ぜひ試してみてはいかがだろうか。