2019年2月19日に全米で放送された『レイトx2ショーwithジェームズ・コーデン』に出演したラッパーで実業家の50セントが、ドナルド・トランプ米大統領の就任式への出席を依頼されていたことを明かした。
民主党の次期大統領候補エリザベス・ウォーレン上院議員とともに番組に出演した50セントは、政治家に支援を依頼されたことはあるのかとコーデンに聞かれた際、トランプ大統領の名前を出し、50万ドル(約5,500万円)と引き換えに就任式に出席するよう要請されたことを暴露した。
驚きを隠せないウォーレン上院議員を代弁するかのようにコーデンは、「(トランプ陣営は)50万ドル出すから就任式でパフォーマンスをしてほしいと?」と確認したが、50セントは、「いや、出席するだけ」と明確にした。2017年1月に行われたトランプ大統領の就任式は、過去の就任式とは大きく異なり、大物アーティストがまったくブッキングできない事態に陥ったことも注目された。
コーデンは、「出席するだけで?来るだけで?」と驚愕し、ウォーレン上院議員とともに「Wow」と反応した。辞退した50セントはその理由として、「ダメージを回復できるかわからなかったから」と説明し、「正直言って、すべての金が良い金じゃない。公の場でやることには注意しなければならない、だって……そんなものどうやって直せばいいのかわからないよ」と、トランプ大統領と関連付けられることによるイメージダウンについて語った。
さらに彼は、「いやもう、“おいおい”って感じだったよ。アフリカ系アメリカ人層の票をなんとかしたいからって俺を使うなよって。ほかのやつを呼べよ、俺はごめんだねって」と笑いながら当時の心境を語っている。
2月20日の大雪によりワシントンD.C.の政府機関が閉鎖されていたこともあり、ホワイトハウスの広報担当者からコメントは得られなかった。