■都会のパワースポット
40歳少し手前の時。この先、人間として女性としてどう生きるか、思い悩んだという新田恵利さん。
「『女が終わっちゃう!』って思い込んでいたんです。今から思えば変な焦りだったんですが、当時は本当にどうしたらいいのか……」
悩みの答えを探すため日本全国の神社を訪ね歩き、たどり着いたのが東京・港区の愛宕神社。
「都会の真ん中なのに、階段を上れば別世界で、とても神秘的でした。偶然にもほとんど人影がなく、静かな気持ちで自分を見つめなおすうちに、答えは出ていないのですけれど、もやっとした気持ちがすっかり晴れていたんです」
一時期は都内に出るたびに通い、実家のある埼玉の友人と落ち合うのも、愛宕神社だった。
「たとえ10分程度のお参りでも、心がすーっと澄んでくる。まさに私にとってのパワースポットです。この神社をお詣りするとき、『男坂』は欠かせません。別名『出世の石段』と言われる急な階段で、上から見下ろすと足がすくむほど。毎回、途中で後悔するんですが、その分、上りきったときの達成感は格別! オススメです」
■いつかは自分の手で家を建てたい
湘南のご自宅を建てたのは2000年。家への憧れが強く、「見た目重視」で建てたところ、「使いづらいなぁ」と思うように。そこで6年前に思い切ってリフォーム。新しい工法によって柱が取り払われ、約20畳の広々としたリビングルームを手に入れた。居心地の良さを求めてその後も脱衣所、シューズボックスとリフォーム。
「脱衣所はデザイン画を自分で描いて、理想の蛇口がなかったから、自分でネットで探したんです」
そんな新田さんの自宅でのお気に入りの場所は、3階部分の東南にあるベランダだ。
「夏の夜はお風呂上りに涼んだり、冬なら流星群を見たり。一人きりで頭の中を整理する時間が持てて、すごく癒される場所です。ただ、家で一番日当たりが良い場所で、ベランダにしておくのはもったいない気もしてきたので、西側へのリフォームを検討中です」
亡くなったお父さんは大工さんだった。ものづくりの血を継いだ新田さんも最近、「自分で家を建てたい」と思うように。
「北アルプスの景色に憧れているから場所は安曇野。玄関ホールが広くて、お友だちをそこでおもてなしできるような家を思い描いています。でも主人が安曇野から会社に通ってくれるかなぁ。それが一番の問題ですね(笑)」
新田恵利(にった えり)
1968年埼玉県生まれ。伝説のテレビ番組「夕焼けニャンニャン」(フジ系)発のアイドルグループ「おニャン子クラブ」会員番号4番としてデビューを果たし、ソロ・シングル「冬のオペラグラス」も大ヒット。おニャン子クラブ解散後は、タレントとして活躍。「ありがとッ!」(テレビ神奈川)水曜日にレギュラー出演。趣味のものづくりの知識を生かし、「新田恵利の作るの大好き!!」コーナーを担当する。趣味は手芸、旅行など。「デコアーティスト技能検定」1級取得。インストラクターの資格を有する。
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