映画『死体の人』 3月17日 渋谷シネクイントほか全国順次公開(c)オフィスクレッシェンド
映画『死体の人』 3月17日 渋谷シネクイントほか全国順次公開(c)オフィスクレッシェンド

  ――ランキングをつけるというのは、ノートとかに?

 スマホのメモにつけています。新しい作品を見たら追加していく感じで。自分の好きな作品性とかもわかってくる気がします。サスペンスが好きだな、とか。

 ――分析するのがお好きなんですか。

 そうかもしれないです(笑)。けっこう分析しがちな気がします。

 ――ドラマ以外でも、つい分析してしまうタイプですか。

 えー、どうでしょう。自己分析とかも多いですし、人の話を聞いていて、自分のなかでいろいろつなげて、「こうなんじゃないかな」とか。友達から相談されたときは、提案みたいなことも意外としているかもしれません。

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(photographer 門間新弥、stylist 道端亜未、hair & make up 尾曲いずみ)

  ――今回演じるうえで、どなたかからアドバイスをもらったりということはありましたか。

 アドバイスではないんですけど、主演の奥野さんが、「思いっきり来てくれちゃっていいから」と言ってくださったのは、心強かったです。

 それと、今思い出したのですが、クランクイン前に先に現場に行って、ゆりの家に泊まらせてもらったんです。劇中の汚いままの部屋に一人で泊まったんですけど、すごく寂しい気持ちになってきて。電気をつけていても、暗い部屋にいるような気がしてくるんです。

 もちろん、私も一人でいるときに寂しいと思うときもあるんですけど、どちらかというと一人でどう充実できるかを考えたりするタイプなんです。でも、ゆりにとっては一人って本当に孤独で、「恋人がいないと自分が保てないんじゃないか」ってすごく感じたのを覚えています。

 ――これまでにも演じる役の住む部屋に泊まったりということは?

 今回が初めてでした。奥野さんが劇中の自分の部屋に泊まっているというのを聞いて、私も泊まってみたいってお願いしました。今回、奥野さんに引っ張っていただいた部分がすごく大きかったです。私は役者としてなにができるんだろうかとたくさん考えたし、この作品で奥野さんに出会えたことは自分的にとても大きかったです。

 ――作品を見る方には、どんなことを感じてほしいですか。

 きっと誰が見ても楽しめると胸を張って言える作品です。生きること、死ぬこと、命がテーマにありますが、そのなかで登場人物みんながどこか一生懸命で、ちょっと笑ってしまうところがあって、だけどその部分に救われたりとか。これから見てくれた方の背中をちょっとでも押してくれる作品なので、生活のなかの一部のパワーになったらうれしいです。

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(photographer 門間新弥、stylist 道端亜未、hair & make up 尾曲いずみ)

 (構成/編集部・福井しほ)

AERAオンライン限定記事 

○唐田えりか(からた・えりか)/1997年、千葉県生まれ。2014年にアルバイト先のマザー牧場でスカウトされる。ヒロインを演じた『寝ても覚めても』は第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出

○映画『死体の人』/3月17日から渋谷シネクイントほか全国順次公開

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