10月4日はロック史に燦然とその名を刻む女性ボーカリスト、ジャニス・ジョプリンの命日。
わずか3枚のアルバムと「心のカケラ(Piece Of My Heart)」「ジャニスの祈り(Move Over)」など名曲を残し、1970年10月4日にヘロイン過剰摂取のため27歳という若さでこの世を去ったジャニス・ジョプリン。60年代カウンター・カルチャーを象徴するアーティストの1人であり、今もロック界に絶大な影響を与え続ける女性ボーカリストの死から、今年で47年を迎える。
今からちょど50年前の1967年、ジャニスは音楽キャリアにおいて大きなターニング・ポイントを迎えている。同年6月に米カリフォルニア州サンフランシスコ近郊で3日間にわたっておこなわれた野外コンサート【モンタレー・ポップ・フェスティバル】に、ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニーとして出演。当時、インディー・レーベルからリリースした作品がヒットせず、まだ無名だったジャニスは魂のこもった歌声と圧倒的なパフォーマンスで観客を魅了。当初2日目のみ出演予定だったものの、最終日となる3日目にもステージにあがり、ふたたびビッグ・ママ・ソーントンの「ボール・アンド・チェイン」などを披露。これにより一躍シーンの注目を集めるボーカリストとなり、翌1968年にバンド名義で発表したメジャーデビュー作『チープ・スリル』によって、その評価を決定的なものとしている。