くるりのフロントマン・岸田繁作曲、京都市交響楽団・広上淳一(指揮)による『岸田繁「交響曲第一番」初演』がリリースとなり、DSDならびにFLACの2形態によるハイレゾ音源の配信もスタートした。
本企画は、京都市交響楽団から岸田に「楽団のためのオーケストラ作品を作って欲しい」という提案があったことから実現。岸田は「本格的なオーケストラ作品を書く、ということは昔からの夢のひとつでした」と快諾したという。およそ1年半のあいだ書き溜められ完成した「交響曲第一番」は本格的な管弦楽作品でありながら、彼のこれまでの作風や多くの古典、近代クラシック音楽からの影響を感じることもできる。全5楽章50分を超えるオーケストラ作品が訴えかけるものは、一筋縄ではいかない「名前のついていない音楽」の一種だ。
『岸田繁「交響曲第一番」初演』には、今後「シゲイチ」と呼ばれることになっていくだろう「交響曲第一番」をはじめ、2016年12月4日にロームシアター京都メインホールで行われた初演プログラム全てを余すことなく完全収録。くるりの作品の幾つかをモチーフに変奏、再構築した組曲形式の「Quruliの主題による狂詩曲」、アンコールで演奏された美しい旋律の小作品「管弦楽のためのシチリア風舞曲」、岸田の歌唱による「京都音楽博覧会のためのカヴァティーナ」も収録されている。
これに併せてトレーラーも公開(https://youtu.be/BS3CJk7ItBs)。映像は青澤隆明によるライナーノーツと初演に至るまでのドキュメントが中心となっている。
◎リリース情報
クラシック作品『岸田繁「交響曲第一番」初演』
2017/05/24 RELEASE
<CD>VICC-60944 / 2,500円(tax out.)
指揮:広上淳一
演奏:京都市交響楽団
作曲:岸田繁(くるり)
<配信>
mora(DSD 5.6MHz):http://bit.ly/2qU4DRk
mora(FLAC 192.0kHz/24bit) :http://bit.ly/2ryuOhg
※iTunes Storeほか主要配信サイトでも配信中